最大公約因子
定義
$ a(x),b(x)\in F[x], \deg b(x)\gt0 に対して、
$ d(x)|a(x)と$ d(x)|b(x)を満たす最大次数の
モニック多項式$ d(x)\in F[x] を$ a(x)と$ b(x)の最大公約因子といい、 $ \gcd(a(x),b(x))と表記する
定理
$ a(x), b(x) \in F[x], \operatorname{deg} b(x)>0 に対して
$ \exists s(x), t(x) \in F[x] ; \operatorname{gcd}(a(x), b(x))=s(x) a(x)+t(x) b(x)
これも普通の最大公約数と同じ話mrsekut.icon
求める手順
ただし、最終的にモニック多項式に変換する必要がある
例えば、
$ a(x)=x^{5}+x^{4}+x^{3}+x^{2}+1, b(x)=x^{4}+1 \in \mathbb{F}_{3}[x] に対して、ごにょごにょしていくと
最終的に$ r_2=2x^2+2x+1が得られるが、モニック多項式にするために$ 2^{-1}=2をかける必要がある
よって$ \gcd(a(x),b(x))=2^{-1}2_2=x^2+x+2になる