四半期報告書

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四半期報告書（しはんきほうこくしょ）とは、上場企業が3か月ごとの業績や財務状況を投資家に報告するために作成・提出していた書類です。

✅ 制度としての概要（～2024年3月まで）

根拠法：金融商品取引法

提出義務者：上場企業など

提出頻度：年4回（各四半期ごと、つまり決算期を含む3・6・9・12月）

📄 主な記載内容

有価証券報告書ほど詳細ではありませんが、以下のような情報が含まれていました：

1. 簡易な財務諸表

四半期ベースの損益計算書や貸借対照表など

2. 事業概況

経営成績の要約、今後の見通し

3. リスク情報

重大な変化があった場合のみ更新

📌 役割と意義（廃止前）

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目的 内容

投資家への迅速な情報提供 決算期以外でも企業の業績トレンドを把握できる

市場の透明性維持 四半期ごとの報告により、インサイダー情報の偏りを防ぐ

❌ 廃止された理由と現在の対応

なぜ廃止されたのか？

企業側の負担が大きい（特に中小企業）

有価証券報告書と内容が重複していた

機関投資家などは四半期決算短信で十分とされていた

現在はどうしているのか？

四半期決算短信（任意開示だが事実上必須）を通じて、同様の情報が提供されています。

形式は柔軟

迅速な発表を重視

💡 四半期報告書と短信の違い

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比較項目 四半期報告書（旧制度） 四半期決算短信

法的義務 あった（現在は廃止） 任意だが慣習的にほぼ全社が実施

内容の詳細さ 詳しい（法定書式） 簡素（迅速な開示に重点）

提出先 金融庁（EDINET） 証券取引所（TDnet等）

必要であれば、短信の具体的な見方や、EDINET・TDnetの使い方も説明できます。希望があれば教えてください。