反出生主義
Antinatalism
苦しむぐらいなら、生まれてこないほうがましだ、という思想
「存在しないことが良い」と言っているわけではない
「存在してしまうこと」と「存在しないこと」を比較すると絶対に後者の方が良い、と言っている
基本的非対称性
苦痛は無い方がいいが快楽は無くても別に問題ない
こういうマトリックスになる
table:快と苦
存在 不在
快楽 良い 無
苦痛 悪い 良い
「良いの不在」は何も奪われていないので$ \pm0
「存在しないことが良い」と言っているわけではない
非存在者は「産まれてこなくて幸運だ」とは思ってはいない
「存在してしまうこと」と「存在しないこと」を比較すると絶対に後者の方が良い、と言っている
存在すると、害を得うるので、それと比較すると、害を得るわけがない後者のほうが、良い
このマトリックスを見た上でどうすすめる?
このマトリックス全体が人生なので、総合的に見て+に進むためには産まれないほうがいい、という感じ?
違う気がするmrsekut.icon
「良い」のところだけを選択して生きるのは無理?
主張を(完全にではなく)途中まで聞くと、以下のように思ってしまうmrsekut.icon
そんなにいうほど人生において害ってあったっけ?
これたぶん、1mmでも悪いことがあれば「悪い」になる感じかmrsekut.icon
それって避けられないものなの?
例えば人間関係を無にするとか、技術を使うなどして
「良い」「悪い」の判断軸はどこにあるの?
主観ではない?
逆に反反出生主義の人は、「人生に悪いことは起こるもの」と考えているとしたら、最悪の状態にある人に対して「そういうこともある」って主張になってしまう?
それは言いすぎかmrsekut.icon
自分と子だけの問題でもない
子が子を生み、その子も子を生むから、そこも意識して子供を生もうな、って言ってる
その他の非対称性 ref 『現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える』.icon p.41
生殖に関する義務
「産むか産まないか」の判断をする際に上のマトリックスを考えれば答えが自明になる
予想される利益の非対称性
生まれた子の人生が幸福になるかどうか
回顧的利益の非対称性
苦しむ子が生まれたときに後悔するかどうかと、幸せな子が生まれなかったときに後悔するかどうか
遠くで苦しむ人々と存在しない幸せな人々の非対称性
貧困地域などで苦しむ人を悲しむことと、未知の世界で生きる生物の幸福に感動すること
あ、これ、人間に限らず、すべての存在者に対しての議論でもあるのか
敢えて人間に注目しているだけで
人間が動物を繁殖させる場合なども当てはまる
https://gyazo.com/8a4ab68354ac1d137636a650469c589a https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1335107075970502657
反論
全体的にめちゃくちゃ浅いmrsekut.icon
読む意味ないレベル
子を産まない選択は、未来の子が得る幸せを奪っている、という見方ができる
非対称性の主張がある、むしろそれがコアなのではmrsekut.icon
上の反論記事に対する反論記事
これも微妙だが
叡智やテクノロジーでその「必ずある苦痛」を解消、和らげる方法はあるのか #?? 反出生主義の上に乗っかるものとして
書籍
参考
分類
人間社会は辛いことが多いので、それをわかった上で子を生産するのは果たして、という
確率的にもミスる方が大きい
エゴイストが子供を産む?
生きることそのものを苦と見做し、どんなに幸福な人生だったとしても最後には死の苦しみを味わうことになると捉える
上述の諸問題は生まれないことによって全て回避出来るので人は生まれてくるべきではないと考える
殺人や自殺、中絶を勧めているわけではない
人は死ぬ必要も生まれる必要もない
イギリスには反出生主義を掲げる政党があるらしい
「自主的に人類を絶滅させること」が最終目標
子を作らずに今まで通り生きればいい
供を持つ事に対して否定的な意見
自殺、何が問題なのか、したければしても良い
生きてても良いことない
周りが悲しむのを避けるために生きるのは他人のために生きるの?