削除フラグ
ビジネスドメインにおいて「本当の削除」はほとんど存在しない。契約、取引、履歴、責任といった要素は時間軸上に残り続け、消えるのは「利用されなくなる状態」だけである。本来は失効・解約・無効・終了などの状態遷移として表現すべきものを、安易に「削除」と捉えるのはドメイン分析の根本的甘さを示している。
本当の削除は、個人情報対応として、あるいは情報管理の観点からのみ生まれる。
削除フラグはその誤解の結果として生まれた実装上の逃げ道にすぎない。問題の本質は技術ではなく、ビジネス上の意味や責務を正しくモデル化せず、「消したことにしたい」という都合を削除という言葉で覆い隠してしまう設計判断にある。なので、削除フラグを作るようなシステムほどよっぽど気楽なシステムだってこと。
その気楽な判断の結果、技術的負債であったり、認知コストの増加といった副作用をもたらしてしまうことが多い。なので、ファーストチョイスに論理削除的なものを設計に組み入れるっていうのはっていうのはあまり十分なレベルに達してないひとというイメージ。