『絵を見る技術』
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2019/5/2
絵画を見る目を養う
「好きなように見て良いですよ」が一番困るのわかるmrsekut.icon
カラーだし、例示となる絵画がたくさん掲載されていて良い
解説されていることをすぐに実践できる
ほぼ全ページの見開きに1~3個ぐらい載ってる
文章と画像の配置も考えられているので読んでてストレスがない
序 章 君は見ているけど、観察していないんだ、ワトソン君 -- ビジュアル・リテラシー
背景とモノとの関係性
絵の見方
絵を見て気づいたことを口頭で会話する
絵を観察し言語化する作業を通して観察力を高める
第1章 この絵の主役はどこ? -- フォーカルポイント
まあ、まず、フォーカルポイントが明確である、ように描かれていることを「すごい」と思えれば面白い気はするmrsekut.icon
なんで、自分の視線はそこに行ってしまうのか、
どういう工夫があるからそうなるのか、
など考えられる
必ずしも中央にいるわけじゃないし、大きいわけでもない
それなのに視線がそこに行く
単に「フォーカルポイントを探してみよう」という見方もできるようになる
集中と分散
分散というのは、フォーカルポイントが分かりづらい絵のことを指している
フォーカルポイントとリーディングラインをわざとズラしている作品もある
主役が2つある作品もある
難易度が高い
あらゆるバランスを調節しないといけないから
その2つの主役を結びつける結び目に着目するのも面白い
第2章 名画が人の目をとらえて放さないのはなぜか? -- 経路の探し方
主役を見たあとに、こんな感じで見てね、の補助線になる
時間をかけて眺めて経路を見つけ出せると楽しいmrsekut.icon
一筆書きの経路であるとは全く限らない
3つの経路がある
一周回路
人間は中央や角に目線が行く
画家としては中央を見て欲しい
ジグザグ経路
画面の外に視線が外れないようにストッパーが置かれていたりする
放射型の経路
集中線型
十字形
クラッカー型
大正時代の挿絵画家
経路の入り口や出口が用意されている絵もある
いまいちピンとこなかったmrsekut.icon
絵の奥行きも考えると、経路が立体的になっておもろい
第3章「この絵はバランスがいい」ってどういうこと? -- バランスの見方
絵の柱となる線
3種類
縦
毅然とした感じ
横
落ち着いた、静かな感じ
斜め
動きを感じる
右上がりは元気な感じ
右下がりは不安な感じ
絵を見る日の当日になっちゃったので一時中断mrsekut.icon
また、今度読もう
線のバランス――リニア・スキームで見る
絵の雰囲気と構造線/カーブする構造線/縦線は横線を求める
/横線や斜線だって悩みがある/両サイドの法則/リニア・スキームと印象
バランスは名画の絶対条件――左右対称の絵
フォーカルポイントを真ん中に置いて何がいけないの?/左右の重さを天秤にかける/
左右対称に潜む危険/左右にフォーカルポイントが分裂
ラファエロを乗り越えて――左右非対称の絵
フォーカルポイントを真ん中以外に置く/小さくても「効く」理由/
シーソーだけじゃないバランスの取り方――竿秤/なぜバランスを取るの?
第4章 なぜ、その色なのか?──絵具と色の秘密
絵画は「物質」でできている
ゴッホの手紙は間違っていなかった?/そもそも絵具って何?/マリアの服はなぜ青い?
/青の発明という大革命/土気色から極彩色へ
カラー・スキームを見よう!
名画は白黒でもちゃんとしてる/明暗の見方/鮮やかな色か濁った色か/
鮮やかさと陰影のつけ方/色の取り合わせとその効果/色で埋め尽くした絵は?
/歴史的な影響を踏まえて色を見る
■第5章 名画の裏に構造あり──構図と比例
右は左より格上?――位置が明かす力関係
画面の上下問題/画面の左右問題/異時同図法/構図の定石
名画に隠された十字線と対角線
名画にはどうして秩序があるのか/秩序と自然は相反する
注目すべきは½と⅓と¼――等分割パターン
まとまった形やリーディングラインに活用する/「三分の一の法則」の由来
/見分けられないとダメ?
等分割以外のマスター・パターン――正方形・直交・黄金比
長方形の中の正方形――ラバットメント・パターン
/90度という角度の魅力――直交パターン/名画と黄金比――黄金分割パターン
ラファエロ『アテネの学堂』――四等分に隠された深い意味
*ルート矩形について
■第6章 だから、名画は名画なんです
絵の表面的な特徴が統一感を生む
輪郭線はあるか?/疎か密か/仕上げの質感の違い/形の反復――フラクタル
/主要ポイントを一致させる/傾きを揃える
『ウルビーノのヴィーナス』の秘密
何が見えますか?/フォーカルポイントはどこ?
/視線誘導――視線の流れで物語が明らかに/バランス――お椀のようなヴィーナス
/色――主役はヴィーナスの肌/配置――いまや定番となったポーズ
総合的に分析してみよう――ルーベンス『キリスト降下』
自由な感想と客観的な分析