『エマニュエル・トッドの思考地図』
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2020/12/23
序章 思考の出発点
困難な時代/思考を可能にする土台/なぜ哲学は役に立たないか/
混沌から法則を見いだす/思考とは手仕事/考えるのではなく、学ぶ/
能力はだれもが平等/思考のフレーム/処理能力としての知性/
記憶力という知性/創造的知性/機能不全に注目する
1 入力 脳をデータバンク化せよ
自分のなかに図書館をつくる/研究者とは旅人である/仕事にヒエラルキーはない/
趣味の読書、仕事の読書/市民としての読書/研究は楽しくなくてはいけない/
注に注目せよ/分野横断的に読む/カニ歩きの読書(二つの軸の交錯点、もう一つの補助線、
準備としての読書、 新たに学んだことを掘り下げる、元のテーマに立ち返る、
隙間を埋める読書、着地点の見当をつける)/結論づける勇気
2 対象 社会とは人間である
社会から覆いを取り去る/社会を維持するための幻想/文学による探求/
精神分析による観察/合理主義と経験主義/歴史に語らせる/すべては歴史である
3 創造 着想は事実から生まれる
「発見」とは何か/データ蓄積から着想へ/無意識での攪拌プロセス/
アイディアにどう向き合うか/データの意味に気づく力「/普通である」という異常/
思いつきをかたちにする/アイディアを妨げるもの/グループシンクの社会/
リサーチから発見へ/自分の発見に驚く/予想外のデータを歓迎する/
自信がなければ何も生まれない/誰かに評価してもらうこと
4 視点 ルーティンの外に出る
虚偽意識に囚われた人々/現実を直視する条件/英語で読む利点/アウトサイダーであれ/
外の世界へと出る経験/外在性のつくり方/古典を読む意義/比較という方法/
別の世界を想定する/機能しすぎる知性はいけない/別のかたちで刺激を与える
5 分析 現実をどう切り取るか
アナール学派の弱点/社会を観察する目/今現在から逃れること/分析の時間的尺度/
過去から未来を考える/歴史学、統計学との出会い/歴史統計学の考え方/
データの背後には人がいる/現実にはいくつもの描き方がある/
相関係数から読み解く/機械のように検証する/統計学的想像力
6 出力 書くことと話すこと
社会への発言/怒りに基づく介入/書くことは苦手/友人を説得するように/
書きながら考えない/ディクテーションという方法/章立てはチェックリスト
7 倫理 批判にどう対峙するか
学術界からの反感/思想というバイアス/同調圧力に抗う/価値観ではなく知性の戦いを/
学者としての私、市民としての私/研究結果に忠実であれ/フォーマット化される知性/
複数の自己/最悪の事態を予期できないわけ/批判を受けるという特権
8 未来 予測とは芸術的な行為である
ウイルスが明るみに出したもの/家族構造との関係性/現実には服従せよ/
進行中の危機を思考する/歴史という補助線/ポスト・コロナを予測する/
思考から予測へ――三つのフェーズ/芸術的行為としての予測
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