『OSSライセンスの教科書』
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2018/8/23
第1章 オープンソースソフトウェアの基本
OSSの過去と現在
OSSのもたらす自由と自由を得るための条件
利用許諾を得るプロセス
OSSの定義
第1の大きな誤解
第2の大きな誤解
OSSは正々堂々と公明正大に使う
OSSは「利用する責任を負うコスト」がかかる
Linuxディストリビューターの登場
OSSの利用責任は利用者にある
誰がOSSを理解すべきなのか
OSSを利用する意義
内製する,既製品を使う,OSSを採用する
内製,既製品,OSS ── 選択の指針
演習問題
第2章 ソフトウェアライセンスの基本
ソフトウェアと著作権
OSSライセンスの要諦
OSSライセンスは既製服に似ている
OSSライセンサーの思いを知ることの重要性
法務・知的財産権の専門家に任せておけばよいわけではない
頒布のタイミング
コラム 「頒布」の意味
頒布の事例から考えてみる
演習問題
第3章 寛容型ライセンスと互恵型ライセンス
ライセンス問題を考える
OSSライセンスを読むヒント
寛容型ライセンスの意外な落とし穴
寛容型ライセンスと互恵型ライセンスの比較
演習問題
第4章 寛容型ライセンス──TOPPERS,MIT,BSDとApache
TOPPERSライセンスのまとめ
MITライセンスのまとめ
BSDライセンスのまとめ
Apacheライセンス
Apacheライセンスのまとめ
演習問題
第5章 互恵型ライセンス── GPL/LGPL共通
はじめに
頒布時に守るべき4つの事柄
ソースコードはソースコードだけではない
GPL/LGPL 他に条件をつけてはいけない
利用許諾されたOSSと渾然一体となったソフトウェアの扱い
ライセンス両立性問題
コラム ソフトウェアの保守,脆弱性の視点も大切
利用許諾条件の緩和
GPL/LGPLのまとめ
演習問題
第6章 誤解されやすいLGPL
LGPLを理解するためのポイント
コラム 静的ライブラリと共有ライブラリ
インライン関数
LGPLのまとめ
演習問題
第7章 GPL/LGPLバージョン3とAGPLバージョン3
再インストール情報開示
差別的特許の禁止
その他の特徴
GPL/LGPLバージョン3のまとめ
AGPLバージョン3
AGPLバージョン3のまとめ
演習問題
第8章 GPL違反を考える
GPL/LGPLライセンス違反についてのFSFの見解
GPL/LGPL違反で訴訟は起きているのか?
演習問題
コラム
第II部 実務編 ソフトウェア開発とOSS
第9章 OSSと構成管理
ソフトウェアとの向き合い方
「道ばたで拾ったソフトウェア」を口にしない
ソフトウェアの技術評価
コミュニティ活動は活発か?
LTS版があるか否か
利用許諾条件の確認
OSSマトリョーシカ
構成管理がすべてのセーフティネットになる
避けたいOSSのつまみ食い
ソースコードスキャンツールを活用する
ソースコードスキャンツールの注意点
演習問題
第10章 OSSライセンスと知的財産権
OSSが他社の特許を侵害するリスク
他社特許への対応
問題回避のメカニズムを持つライセンス
自社特許の権利行使が制限されるケース
Linux用のデバイスドライバを作る例
自社特許権利行使に懸念を感じた場合
演習問題
第11章 ソフトウェアのサプライチェーン問題
サプライチェーン問題とは何か
ソフトウェアサプライチェーンの上流にいる人が注意すべき点
ライセンス情報交換のための標準規格「SPDX」
ソフトウェアサプライチェーンの下流にいる人が注意すべき点
演習問題
第12章 製品出荷・ソフトウェアリリース時の実務
ソフトウェアリリース前に済ませておくこと
実際に使われているOSSの確認(構成管理記録の確認)
OSSライセンスファイルの例
ライセンス・著作権表記などの準備
ソースコード開示の準備
製品出荷後の対応
演習問題
第13章 OSSと社内体制
OSSの利用を推進するための組織作り
誰も助けてくれない,孤独なエンジニア
中央集権型(伽藍型)体制で対応する
社内バザールにおけるリーダーシップとフォロワーシップ
社内バザールでソフトウェア開発者に求められている行動
社内バザールで法務・知的財産権の専門家に求められている取り組み
社内バザールで品質管理,製品脆弱性対応専門スタッフに求められている行動
社内バザールで社外調達担当者(資材・調達部門担当者)に求められている行動
社内コミュニティリーダーの役割
社内バザールを支える理解のあるマネジャー,エグゼクティブの役割
社内バザール作り 第1フェーズ
社内バザール作り 第2フェーズ
社内バザール参加者すべてに共通する課題
演習問題
第III部 戦略編 OSSイノベーション戦略
第14章 新しい技術層の登場── 縁の下の力持ち技術層
「縁の下の力持ち技術層」がもたらす経済的恩恵
「イノベーションの縁の下の力持ち」のジレンマ1~重要な技術だが顧客から価値を認めてもらえない
コミュニティに対する貢献とは何か?
コミュニティとあなたとの関係
嫌われた日本人
不適切な人称代名詞
OSSは自ら助ける者を助ける
「イノベーションの縁の下の力持ち」領域に精通するという意義
傍観者を脱し,積極的にコミュニティに還元する
フォークの功罪
実際にバグ修正をコミュニティに送るには
「独自のイノベーション」開発への貢献
演習問題
第15章 独自技術のOSS開発
「イノベーションの縁の下の力持ち」のジレンマ2~差異化すると差異化される[項羽と劉邦]
事例 AppleTalk
事例 Linuxを採用する前のOS
劉邦の戦略を展開する
OSSで自らの技術を開示する価値
独自技術をOSS化するにあたって
演習問題
第16章 イノベーションとOSS
進化──OSSコミュニティの視点
「進化」の波に乗る
ディベートではない,弁証法です!
イノベーション──OSSの視点
コミュニティと共創するイノベーション
コミュニティを創る