Elastic社とAWSのバトル
Elastic社とAWSは、Elasticsearchの利用を巡って大きな対立をした
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背景
Elastic社:Elasticsearch(検索エンジン)を開発。OSSとして配布(Apache 2.0ライセンス)。
AWS:Elastic社のElasticsearchを基に「Amazon Elasticsearch Service(後にAmazon OpenSearch Serviceに改名)」を提供していた。
Elastic社の不満
Elastic社は以下のような主張をしていました:
AWSがElastic社に十分な貢献をせず、自社のSaaSとしてElasticsearchを商用提供。
しかも「Elastic」というブランド名を使って混同を招いている。
結果として、Elastic社のビジネス(有償版など)に悪影響が出ている。
Elastic社の対抗措置(2021年1月)
ElasticsearchとKibanaのライセンスをApache 2.0から「SSPL(サーバーサイドパブリックライセンス)」に変更。
SSPLはMongoDBが使っているライセンスで、クラウド事業者がそのままサービス提供できないようにする狙いがある。
AWSの対応
ライセンス変更に反発し、Elasticsearch OSSのフォークプロジェクト「OpenSearch」を立ち上げた。
以後、Amazon Elasticsearch Serviceは「Amazon OpenSearch Service」と改名し、独自路線へ。
🧭 現在の状況(2024〜2025年時点)
Elastic社は商用戦略を強化しつつ、SSPLでライセンスを守っている。
AWSはOpenSearchを独自に育てており、Cloud Nativeなエコシステムを築いている。
OSS界隈では、「SSPLは本当にオープンソースなのか?」という論争もあり、ライセンスの在り方にも議論が続いている。
rebuild.fm 296の1:06:30~
ElasticのクライアントライブラリがAWS OpenSearchへの接続を排除。AWSは仕方なくクライアントライブラリのフォークを発表 - Publickey