気まぐれで仕事をするのはリスクがある
前回のコミット (念の為: git commit みたいなコミットのことを指しているわけではない) から時間が開いてしまっているとか,そもそも全然コミットが無かったとか,そういう状況で突然その仕事をはじめてしまうのはリスクが大きいと思う。 というのも、たまに気まぐれで仕事をしてみると「自分が知っていたときの仕事」とは事情が変わっている可能性が高いので、見当違いの方法を試みてしまう可能性がある。それは時間と労力の無駄であって,損であるように思う.
また、チームで取り組んでいる課題に対して気まぐれにひょっこりやってきてガチャガチャとかき回して去っていく,みたいな立ちふるまいをしてしまうとチームからの反感を買いがちだと思う.なぜならそのチームではチーム内でのコミュニケーションがあって,合意があって,「じゃあこういう方針でやっていきましょう」みたいな筋道があるはずで,それを省略して好き放題やられるとそのチームが目指していた最終的な形からは遠ざかってしまうし,さらにチームのメンバーとしては自分たちの意思決定を無視・軽視されたような気になってしまい,寂しいような苛つくような気持ちになってしまうような感じがする.
とはいえ「気付きベースで仕事をするな」と言いたいわけではなく,それはもちろん歓迎されることではあるのだけど,その気付きを得たタイミングで即座にやっつけてしまうのではなく,関係しているであろうメンバーに「こんなことやろうと思ってるんですけど」みたいな感じで相談してみたりするのが肝要であると思う.「気付き」は重要なので,その直感と力にまかせて単身で解決してしまうのもヒロイックで格好良いけれど,他の人との議論によって更に良い方法や解法が見つかるケースというのも少なくないと思う.案外自分ひとりの視野というものは狭い.そしてそのような対話や議論が,リスペクトフルな関係性を構築する助けになっているように感じている.
チームワークではなく,自分一人しかやっていない仕事だったら気まぐれで仕事をするのでも良いかもしれないけれど,そもそもそれは「その人しか出来ない仕事」である兆候があると思っていて,そこには改善の余地があるように思う.或る人の気まぐれでしか改善されないような物事を不便に思っている人は実はいるかも知れなくて,それはたいへん不幸なことだと思う.もし複数の人がその仕事をできるようになっていれば「気まぐれで改善される」「気まぐれで機能が追加される」というようなことは少なくなると思っていて,議論や要望をベースとして仕事を回せるようになる気がする. 結局は気まぐれでごちゃごちゃやらずに,いろいろな人と対話して良い形に持ってきましょうってことやな,ガッハッハ.