プログラミング言語ORCAについて
ライブコーディング向けに作られた2D難解言語のようなプログラミング言語。
個人的にはORCAは20世紀抽象絵画の延長線上にあると思う。アールコンクレや具体の抽象画家たちが求めた機能する平面。MIDIやOSCのポート機能でついでに音がなる。
おそらくMax/MSP(当初Max)が登場した時にも同じようには指摘されだろうが、小さな違いとしては
オペレーターと呼べれる1文字のアルファベットといくつかの記号は、今のところカプセル化する機能が無い。全てがむき出しで処理はコンピューターのレジスタのように行われる。
グリッド上で隣り合うオペレーター同士で処理の受け渡しが行われる(ワープや変数などの空間を飛び越えるオペレーターもある)実装はオペレーターの配置や並び方、スペースに強く制約される。
フレームという時間軸上のグリッドも制約となる。例えば間に何も無い空間があるオペレーター同士は移動するオペレーターによって処理を伝播させることができるが、この時移動するオペレーターは離れているほど移動に時間がかかる。この場合、空間が時間で時間が空間という制約が生まれる。
ミニマルさについては殊更強調されていないが、周辺のデザインからその美学が徹底されている。レゴマインドストームやマインクラフトのように、知育玩具のようでもあり汎用目的としても機能する。また他のプログラミング言語同様、ここで行われるのは何らかのシミュレーションだと言える。(未完)