ディザ
https://gyazo.com/2b173693719f072b9567e63dc62c0c11
なぜかディザのテストでよく使われる像。
Aftereffectsには純機能としてディザ及びダイナミックディザ合成がある。透明度に応じてディザの濃度が変わる。
ディザ:静止している際は同じ形状でディザを行う。
ダイナミックディザ:静止していてもフレームごとにディザの計算が変わる。
AE純正の合成モードはランダムだが、一般的にはある程度のアルゴリズムを用いる。巷にあるプラグインのディザはそれ。
(ポスタリゼーションもディザの一種になる時がある(Averageと呼ばれる)けど、まあ映像制作でディザと言ったときは大体著名なアルゴリズム OR 配列を指す)
誤差拡散
わかりやすく言えば、ライフゲーム(セルオートマトン)のように上から処理していく。パッと見ランダムだけど拡大するとリズムが見えてくるので面白いです。
Floyd–Steinberg: 有名なアルゴリズム。デフォルトでこれのツールも多い。GIFで書き出した時に出るモアレなど。
Sierra: 有名なアルゴリズム2。上のより速いがAEで処理する時にはほぼ速度は無視できるので、上でパターンがしっくりこない時に使う。
Atkinson: 有名なアルゴリズム3。コントラストが強め。これもパターンが特徴的。基本上を含めた3つの内どれかで事足りる。
配列
サムネの画像の右上や左下のように、ある範囲の明度ごとにすでに用意しているパターンを貼る。ハーフトーン的だがハーフトーンだと印刷物過ぎるなと思ったらこちらを選択する。レトロ演出としてよく使われる。
8×8: GIFらしい質感。配列らしさを残しつつ階調が潰れない。
2×2:印刷らしい質感。ほとんどモザイクに寄る。
大体のプラグインで2,4,8を選べるのでバランスを見つつトーンカーブと組み合わせていい塩梅を探る。
もちろんハーフトーン的でないパターンを使ってもいい。が現状プラグインは無いので自作する形になる。極論ASCII変換も配列ディザと言って良いかも。
ランダム
Adobe標準でイラレやAEにある。逆にプラグインには無いことが多い。ランダムなので映像を作る上では特に種類を考えなくて良い。
プラグインは以下の通り
PixDither: 20ドル。現在一番アルゴリズムが多い。
RetroDither: 50ドル。有名。
NeSprite: 3,600円。国産配列ディザプラグイン。8x4という変な配列ディザがある。線を強調するボタンがある。
Pixel Dither: 3116円/月。C4Dでおなじみmaxonのパックの中のエフェクトパックUniverseの中のエフェクト6種類(値段はUniverse単体のサブスク。だけどぶっちゃけMaxon One買ってバリバリCGするほうがお得です)。Maxon Oneをすでに使っているなら実質無料です。
ちなみに、8x4のような変形ディザはディストーション系のエフェクトを使って歪めた後、ディザをかけ、最初につけたディストーションの値を負の値にして相殺するとできる。
https://gyazo.com/6b5a9cbd50b41605ab5569f5baf630b9
スケール25%、配列ディザ(4×4)、スケール400%、(ちょっとスケールでボケてしまったので「しきい値」で二値化)、で作った8×2配列ディザ。
ディザに限らず、エフェクトの上下にスケールなどのディストーションを置くことで色々既存のエフェクトでも目新しくできる。
おまけ
一緒に使うと嬉しいエフェクト。
ミディアン: 最近ハマっている。粗めのディザの後にかけると角が丸くなってかわいい。
モザイク: モザイクのドットの後に配列ディザが入ると少しリッチなモザイクになる。かわいい。
#こういう表現の名前教えて #After_Effects