インタラクティブ映像
テレビの登場以降、メディアは一方方向での情報を提供してきたが、モニターをハックすることによって作られたテレビゲームと違い、あくまでも受信を起点側にしたもう一本の動線を引こうという試みとして、インタラクティブ映画が作られるようになった。
表記揺れとして、インタラクティブ・シネマ、フル・モーション・ビデオなど。
ゲーム
FMV(フル・モーション・ビデオ)として海外では知られる手法。「Late Shift」や「Death Come True」あたりが有名。ただし、Steamでの販売やその内容から、あくまでもゲームの1ジャンル、通常のゲームにおいて差し込まれるムービーの拡張に近い。
MVの流れから逆にゲームであることを強調した「アルクマルチバース」もある。また、「リリカルアナグラム」 や「Q-SIDE」のようにMVと称したボカロ作品のゲーム投稿サイトへの掲載がボカコレ2025winterでは散見された。
映画
1992年に「I’m Your Man」が、映画館の座席にジョイスティックを用意し観客に選択させたという話がある。おそらく最初のインタラクティブ映画。
Netflixでは「ブラック・ミラー: バンダースナッチ」が本サービスの目玉として用意されていて、その他にもインタラクティブ作品を募集していたが、最近になって「インタラクティブ・スペシャル」にあった作品の殆どの配信を停止した。理由をユーザー数・公開作品数の少なさとしている。
25年には『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が「日本初のインタラクティブ映画」として公開された。これは応援上映の流れを多分に含んでいる。
ライブ・舞台
特に同じ文脈での派生は見受けられないが、平沢進にみられるような、観客の反応によって変化する舞台作品は多くある。
ゲームと映画、どちらにすべきか
ゲームをしたい人はもっと自由になりたい。映画を見たい人は操作させないでほしい。というジレンマ。
例えば、「ブラック・ミラー: バンダースナッチ」では選択肢が出てから、映画としては間が空きつつも、急いで選択しないとすぐに進行する。ユーザビリティ的な不便さとは裏腹に成功した例といえる。