About Face 第4章 ビジョンを設定する : シナリオとデザイン要件
この章でやってること
シナリオを作る
シナリオから要件を洗い出す
物語が大事という話
行動を設計することこそ重要 ものや環境やキャラクターはこの中心目標のおまけである
「劇場としてのコンピュータ」より
設計の指針になる
表現にはストーリーボードが有効(映画や漫画と同じ)
時間の経過と共に生じる振る舞いをデザインする
シナリオ、ユースケース、ユーザーストーリーの違い
シナリオ:
ユーザーの視点での物語
製品の振る舞いも含まれる
機能だけではない
機能そのものの優先順位も含まれる
製品とのやり取りの方法なども含まれる
ユースケース
機能要件を網羅的に記述する手段
より具体的な操作と応答に重点
様々な使い方を分類できるが、優先度は言及されない
デザインが終わりに近づいた段階でチェック用に使うのが望ましい
ストーリー:くだけた言い回しの物語
ゴールを示さない
短い文章で行動を表すだけのもの
ペルソナベースのシナリオ
あくまでペルソナ視点の物語
技術やビジネスの観点は介入しない
製品や環境との「言葉を使わない対話」を描く
例:本人が急いでいる様子や、周囲の人々の振る舞いなど
アイデアや前提条件確認など全体で活用される
デザイン要件
デザイン要件は機能ではない
デザイン要件では仕様でもない
「製品の意義」を含むことが大事
例:経営者向けにデータ解析ツールを作るとして、
意義が含まれない場合:「データ解析ツールだから、効率よく解析レポートを出力できるツールを作ろう!」
意義を含む場合:「経営者は機会損失を防ぐために解析を続けている。機会損失が見込まれるタイミングで警告を出そう!」
要件定義のプロセス
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