障害の社会モデル
背景:
従来の「医学モデル」では、障害を個人の身体や精神の「欠陥」や「異常」として捉え、その「治療」や「克服」に焦点を当てていました。これに対して1970年代以降、障害当事者運動と連携しながら、新しい障害の捉え方が提唱されました。
基本的な考え方:
障害の社会モデルでは、障害を「社会によって作られるもの」と考えます。つまり、個人の身体的・精神的な特徴そのものが問題なのではなく、それらの特徴を持つ人々が社会生活を送る上で直面する障壁が問題だとする視点です。
具体例:
車椅子使用者にとっての階段:これは個人の「歩けない」という特徴が問題なのではなく、建物にスロープやエレベーターがないという社会環境の問題です。
聴覚障害者のコミュニケーション:手話通訳や字幕がない環境が障壁となっています。
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