バーティカルスライス
バーティカルスライスとは、ゲーム開発における手法の一つで、ゲームの特定の部分、通常は1ステージ分を最終製品と同じ品質で完成させることを指します。この手法は、ゲーム開発の初期段階で行われ、ゲームの主要機能がすべて実装された状態を示すことが目的です。バーティカルスライスは、開発チームがゲーム全体のクオリティや方向性を確認するために重要であり、パブリッシャーがプロジェクトの進行を判断する際の基準ともなります。
バーティカルスライスを使うメリットは以下の通りです:
1. **進捗の明確化**:
バーティカルスライスを使用することで、毎スプリントで動くものを見せ続けることができ、プロジェクトの進捗が明確になります。
2. **仕様の齟齬の回避**:
プロジェクトの終盤で仕様の齟齬が発生するリスクを避けることができ、開発中に仕様を確認しながら進めることが可能です。
3. **不確実性の抑制**:
プロダクトバックログの粒度を小さくすることで、開発時の不確実性を抑制することができます。これにより、仕掛り作業が少なくなり、効率的な開発が可能になります。
4. **早期のフィードバック**:
動くソフトウェアを早くデプロイすることで、ステークホルダーから早期にフィードバックを得ることができ、開発の方向性を調整しやすくなります。
これらのメリットにより、バーティカルスライスはゲーム開発やソフトウェア開発において、プロジェクトの成功に寄与する重要な手法とされています。