超過死亡
インフルエンザ流行が社会に与える影響の大きさの指標
外来受診者数やインフルエンザ(と肺炎)を死因とする死亡数
医療費
それぞれに欠点がある
罹患者数と死亡数は必ずしも比例していない
医療費: 軽快した場合と死亡した場合では大きく異なり、 発生した患者の数と相関しない
直接インフルエンザによって死亡が引き起こされるだけではなく、 循環器疾患、 脳血管疾患、 腎疾患などを基礎疾患にもつ患者においては、 インフルエンザの感染による原疾患の悪化で死亡することもあると推測されるが、 これも前出のような指標ではその影響を捉えることができない。
世界保健機関(WHO)は「超過死亡」(excess death、 excess mortality)と呼ぶ概念を推奨している)
超過死亡はインフルエンザが流行したことによって総死亡がどの程度増加したかを示す推定値で、 死因は問わない。この値が、 直接および間接にインフルエンザ流行によって生じた死亡であり、 もしインフルエンザワクチンの有効率が100%であるならば、 予防接種をしていれば回避することができたであろう死亡者数を意味する。
インフルエンザの感染による原疾患の悪化で死亡する人が考慮されている
CFR < 超過死亡が成立するだろう