触ると目が鈍る
...柳井さんに言われて特に印象的だったのが、’07年11月のロンドン店オープニングの時のことです。いきなり「今までは全部デザインしてもらっていたけど、明日から自分で手を動かすのはいっさいやめてください」って言われて。それまで2年間くらいは、ロゴをはじめ、フォントのデザインからパッケージ、紙袋、レシート等のアプリケーション、そして立ち上げの広告キャンペーンまで、ほとんどの部分をSAMURAIでデザインしていました。
佐藤 「もっと本格的にプロデュースしてもらわないと、業務量が爆発的に増えるから」と。確かにそれはそうだけど、少しは僕がデザインしたほうがいいんじゃないですか? と言ったら「ダメ」って。
佐藤 なんでですか? と聞いたら「触ると目が鈍るから」と。正直、うまく人をプロデュースして柳井さんが納得できるクオリティまで持っていけるか自信がなかったんですが、やったら意外と向いていて。実際、自分が触らないとものすごくドライに判断できることがわかったんです。...
https://goetheweb.jp/person/article/20210214-yanai_kashiwa_01
柳井正は佐藤可士和にデザインをさせなかった
スケールしないのでチームでやるということはもうやっていただろうから、それは理由ではない
触るとそのデザインを破壊できないのが理由っぽい
愛着が湧いてしまう
「俺が作ったものが一番いいんだ」
これってクリエイターとしては下なんじゃない?基素.icon
間違いを正当化しようとする無意識の声を跳ね除けることでクリエイターは成長する
新海誠が背景をぼかすせるのと同じ
https://gyazo.com/5848e82ba1634393b6dcf54ed6d5125f
自分で描いていたら、一生懸命丁寧にかいた綺麗な背景を残したいと思う気持ちが働くはずだ
しかし、このカットでそれは必要ないと判断されている
絵に明確な正解はない(=人それぞれある)ため、この判断基準がブレる
手を動かさないと鈍るものもあるが、当然他の案件では手をうごかしているだろうからそこは問題にしていない