親父の小言
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嘉永版
現存する最古の版本...嘉永5年(1852年)の版で、全81ヶ条の小言を載せる。「施主、神田住」の記述があることから、神田に在住の人間が施しのために自費出版して無料で配布したものと考えられている。
福島県浪江町にある大聖寺の青田暁仙(1895年(明治28年) - 1941年(昭和16年))が1928年(昭和3年)に家訓として記したものである。全45ヶ条の小言を載せる。
昭和時代以後に世間に流布している「親父の小言」は、この大聖寺本・マツバヤ版のものである
人に馬鹿にされていろ
人には腹を立てるな
金系
家業には精を出せ
働いて儲けて使え
人には貸してやれ
借りては使うな
ばくちは決して打つな
貧乏は苦にするな
他者助ける系
人の苦労は助けてやれ
難儀な人にはほどこせ
年寄りはいたわれ
義理は欠かすな
恩は遠くから返せ
女房は早く持て
産前産後は大切にしろ
年忌法事をしろ
大めしは喰うな
大酒は飲むな
覚悟系
自らに過信するな
万事に気を配れ
火事は覚悟しておけ
戸締りに気をつけろ
病気はよくよく気をつけろ
怪我と災いは恥と思え
拾は届け身につけるな
何事も身分相応にしろ
泣きごとは言うな
神仏はよく拝ませ
火は粗末にするな
これどういうこと?
水は絶やさぬようにしろ
風吹きに遠出するな
子のいうことは八九はきくな
初心は忘れるな
不吉は言うべからず
小商ものを値切るな
家内は笑って暮らせ
ここまで37
以下は含まれていないので
冷酒は後で効く
世話やきにこるな
亭主はたてろ
これ今の時代だと消えそう
他のサイトには載ってない
後始末はきちんとしろ
袖の下はやるな貰うな
書物を多く読め
出掛けに文句を言うな
こちらでは「たんと儲けてつかえ」と商売を奨励しつつ博打や借金はNGとしている
現代ではたんと儲けて使うために借金をすることもあろう