良いアイデア
アイデアだったんですけど、まさに、
「このアイデアで、悩んでる問題が、
三つ四ついっぺんにきれいになる」
というものだったんですね。
...
ひとつ思いついたことによって、
これがうまくいく、あれもうまくいく‥‥。
それが「いいアイデア」であって、
そういうものを見つけることこそが、
全体を前進させ、ゴールへ近づけていく。
それを見つけることなんだって
世の中のあらゆる人たちは
お金はたくさん使えた方がいい。
人がたくさんいた方がいい。
かける時間は長いほうがいいものができる。
そんなことはわかりきってますけど、
そのわかりきったことをしているうちは、
ほかの人と同じ方法で進んでいくだけですから
..
でも、これとこれを組み合わせると
こういうことが起こるぞ、
っていうのを見つけたときは、
それがふつうの人が
気づいてない切り口であればあるほど、
価値が出てくる。
それで、宮本さんがなにかの会議で、
って言ったのを聞いたときに、
これは、すごく適応範囲が広い考え方だから、
自分もそういう発想で物事を考えようと
だんだん思うようになって
一個だけ解決していいんだったら、
それは、簡単なんですよね。
糸井 (隣の席の佐藤と向かいの席の永田を指しながら)
つまり、佐藤くんの命が危ないというときにさ、
代わりに永田くんが死んじゃうような方法なら
わりと簡単に思いつけるんですよ。
余裕のある企業や組織ほど、
そういう解決法を選んでしまってダメになるんです。
一個ずつは解決できるっていうときに、
しらみつぶしに解決しちゃうんですよ。
まず、佐藤くんを助けて、
「あ、永田くんが危ない」というので
今度は永田くんを助けてっていうふうに‥‥。
岩田 無限に手間とエネルギーをかけちゃうんです。
...
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