縮合反応
2つの官能基から
それぞれ1部分が分離し、それが結合して小さな分子を形成して脱離し、
2つの官能基の残った部分同士でも結合が生成して新しい官能基が生成する
形式の反応である。
例えば、カルボキシ基 −COOH とヒドロキシ基 −OH の縮合反応では、
カルボキシ基から OH、ヒドロキシ基からは H が分離して結合し、水分子が脱離する。
それと同時に残ったカルボキシ基の −CO の部分とヒドロキシ基の −O の部分も結合し、エステル結合 −COO− が生成する。
このような定義が一般的に言われており、これに従えば非常に多くの反応が縮合反応に属することになる。
しかし、実際に縮合反応と呼ばれるものは限られている。
例えば、フリーデル・クラフツアシル化は芳香族化合物とカルボン酸ハロゲン化物から、ハロゲン化水素が脱離して結合が生成しているので、定義から言えば縮合反応の一種と考えられるが、実際に縮合反応と呼ばれることはめったにない。