異次元金融緩和
日銀の異次元緩和の実施からすでに8年がすぎているが、デフレ脱却の見通しはたたない。
異次元緩和を支持するリフレ派は、異次元緩和とインフレ目標によって予想インフレ率を高めると主張していた。ところが、主張とは反対に予想インフレ率はむしろ低下している。ここでも理論の主張と現実は反対である。
予想インフレ率の低下はどの手法のもの?
アンケートベース
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金融資産の価格ベースの推計
名目金利と実質金利の期間構造を表現するそれぞれ2つ(計4つ)のファクターに、物価連動国債の流動性プレミアムに関するファクターを加えた5ファクター・モデルを用いている
https://gyazo.com/226cd65e8b59bcedcf6bb3b2dd134e53
いずれにしてもここ5年はダラダラと下がっている
加えて、こうした状況ではさらにマネタリーベースを大量供給すべきということになろう。ところが、実際にはマネタリーベースの供給ペースは鈍ってきている。日銀が国債を買いたくても売り手を見つけることができなくなっているのである。
インフレ目標の達成時期の公表も取りやめた。
昔は達成時期が明確だった?
これは日銀の事実上の敗北宣言と言えるだろう。