生成AIは「アイデアはあるのに描く手が追いつかない」漫画家を支える優秀なアシスタント:漫画家「うめ」の小沢高広先生が語るAIの活用法|アドビ
from AI支援による漫画制作の今(Gemini Deep Research, 2025-08-25)
生成AIは「アイデアはあるのに描く手が追いつかない」漫画家を支える優秀なアシスタント:漫画家「うめ」の小沢高広先生が語るAIの活用法|アドビ
「漫画家の友人がSNSで『OKをもらっている企画はいくつもあるけど、手が追いつかない』とつぶやいていたのですが、僕も同じです。ほとんどの漫画家は、アイデアはたくさんあるのに描く手が追いつかない状態だと思います」(小沢さん)
小沢さんは漫画家の手塚治虫さんを例に挙げて説明。手塚治虫は生涯で15万枚の原稿を描いていて、これは160ページの漫画単行本に換算すると900冊近いそうです。一方、現在は週刊連載で描いている漫画家でも年間3冊から5冊くらいとのこと。
小沢さんは「このペースで40年間描き続けても、生涯出せるのは最大200冊ほど。(手塚治虫さんと比べて)残りの700冊はどこに消えたのでしょう?」と指摘します。
2024年5月29日 ビジネスにも日常生活にも活用できる、生成AIとの向き合い方:漫画家「うめ」の小沢高広先生が語るAIの活用法|アドビ
小沢さんは「いまの生成AIに『コマ割りをして意味が通じる漫画を一発で描け』と命令しても不可能です」と断言。「ましてやそれが面白い作品になるなんて夢のまた夢。そこは人間が考える領域なんです」と強調しました。
「現在『ピッコマ』で連載している『南緯六〇度線の約束』では、第二次世界大戦後のロシアに占領された北海道を描いています。作品では日本語になったロシア語ルーツの外来語が出てくるのですが、ロシア語を知らないので良いネーミングが思い付かないんです。そんなとき、ChatGPTに大量のネーミング案を出してもらいます。
それに僕の場合、絵が上手いわけではないので、スタッフにトレス作業をしてもらうための写実的な素材を画像生成AIにつくってもらっており、とても助かっています」(小沢さん)
生成AIとマンガ制作(日本学術会議情報学委員会 公開シンポジウム「生成AIの課題と今後」) 2023/9/14