潜在GDP
(1) 現実の成長率から資本と労働の寄与以外の部分(ソロー残差)を算出し、全要素生産性を推計。 (2) 潜在的な資本・労働の寄与に(1)で推計した全要素生産性を加え潜在GDPを計測する方法で行った。
具体的には、
Y=A(KS)a(LH)(1-a)
ただし、Y :生産量(実質GDP)
KS:稼動資本量(K:資本ストック、S:稼働率)
LH:稼動労働量(L:就業者数、H:労働時間)
a :資本分配率
を想定。両辺をLHで割り、対数変換した下記の式のaに0.33を代入して1nAを求め、HP(Hodrick‐Prescott)フィルタにより平滑化した値を全要素生産性として使用した。
1n(Y/LH)=1nA+a1n(KS/LH)
なお、資本分配率(0.33)は、「1-雇用者所得/(固定資本減耗+営業余剰+雇用者所得-家計の営業余剰)」の80年以降の平均値とした