株式会社虎の穴
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動画
今回締めることになった5拠点は事業として採算が厳しく、それであればこの2年で大きく伸びている通信販売にしっかり投資をしていくべきでは……という判断
──「閉店した方がいいのでは」という議論が始まったのは、いつ頃でしょうか。
2021年11月ごろです。我々は四半期ごとに来期どうしていくかを定めながら計画を組むんですが、ひとつ重要なのが夏コミと冬コミの繁忙期での売り上げの状況なんです。2021年は、夏コミが終わってこれから冬コミがくるという11月のタイミング(※)で、店舗での売り上げがそこまで上がっていませんでした。
弊社の代表も、感情的な面も含めてそこは悩んでいましたね。28年前に秋葉原で店を立ち上げて、そのままずっとやってきたので。しかし事実として厳しい売り上げの数字がある中で、ここで決めないと7月以降の計画が完成できませんでした。
閉店を決めた要素として、店舗が定借であるという事情もありまして、物件を借りられる期限が切られているのでこのタイミングでの決断になったという理由もあります。
事業体としてはこの3年でかなり中身が変化しているというところがあるので、経営面ではご心配ありませんという返答をしています。ただ、寂しいというのは我々としても答えが出ないですし、内部でもそういった声はあります。
しっかり店舗事業を維持している他社さんもいらっしゃるので、コロナだけかと言われると違います。営業努力や、適切に店舗のありようを変化させていくというところにテコ入れできなかったところもあるので、コロナのせいだけにするべきでもないと思っています。本来ならば事業転換として店舗事業を見直すタイミングもあったと思うので、しっかりテコ入れをするだけの手がなかったというのが正直なところです。
池袋店は女性向けメインの店舗です。なので、「女性向けは通販、実店舗とも伸びている」という状況ですね
秋葉原店Bを女性向け店舗にしても、他の拠点で女性向けを取り扱っても結果を出してるのは池袋店だけ
客層
街全体の集客
女性向け同人誌に関しては、サークル様から預かっている同人誌の数も伸びています。
2011年以降くらいから徐々に女性向けの比率が高まっていって、2018年くらいからは反転しています。取り扱いサークルに関しても、また販売数に関しても現在は80%くらいが女性向けです。
通販の改善施策
自社物流の拠点があるのは弊社の特徴だと思います。現在だと市川(千葉)に5500坪ほどの拠点を設けて、そこに同人誌や商業誌をお預かりして販売しています。
重要なのは入荷から発送までのストローク(工程期間)の短縮ですね。扱っているのが同人誌なので、イベントの時期によって商品の入荷と注文の件数がどうしても集中するんです。
このストロークを短くするために今後は機械投資を進めますし、多拠点化も含めて物流倉庫のありかたも更新するつもりです。取り扱い件数が増えた状態でストロークを短くしようとすると、倉庫の面積は必須ですから
物流は面白そうだ基素.icon
顧客接点はinshopの拠点で
女性向け同人誌については実に97%を通販が占めるほどオンラインシフト
鮎澤 特に増えたのは女性会員数です。もともととらのあなは2017年前後から女性の作家さんの方がサークル登録が多く、女性の利用者も通販を中心に伸びていました。さらにコロナの影響で爆発的に増え、直近では70%が女性になっています。
客層に関しては、20~40代を中心に幅広い年代に支持をされている。男女比は6:4程度であり
峯嶋:元が成年コミック中心で始めたお店でもありますので、どうしても男性向けのイメージがあります。昔はホント99対1。しかも1%も女性はいないってくらい男性向けのお店でした。
ですが、2002年に名古屋店で女性向けフロアを設け、そのころからようやく女性向けに力を入れてきました。また、なんば2号店は女性向け商品のみの店舗展開をしており、今後女性の方にはよりご支援をいただけたらと思います。それでもまだ、7対3くらいの割合ですね。