朴槿恵
朴槿恵大統領が最優先においた政治課題は、国民生活よりも、「記憶の闘争」に勝利すること、それによる父(引用者注:朴正煕)の名誉復権だった。 民主化運動の死者たちを「暴徒」「アカ」「従北」などと完膚なきまでに貶め、無数の犠牲の上に成り立った民主化の歴史を消去することである。
朴槿恵は歴史教科書国定化の理由を「魂の非正常化の正常化」と述べている。「魂の非正常化」とは左派偏向を指し、これを右に巻き戻すことが「魂の正常化」だというのである。
「顕忠の日」の追悼辞で、文在寅大統領は「愛国に保守革新なし」「愛国は今日の大韓民国を存在させた全て」と演説した。 これは愛国に殉じた死者たちの二律背反を解消し、「記憶の闘争」に終止符を打つことで、大韓民国でありかつ統一祖国でもある、新たなかたちの国家に死者を「統合」させる、という決意表明である。
2012年の大統領選挙で革新政党民主統合党の文在寅に勝利し、2013年2月25日に女性として東アジア初(2)、韓国史上初の大統領に就任したが、崔順実ゲート事件など一連の不祥事により、2017年3月10日に大統領弾劾が成立して罷免された https://www.youtube.com/watch?v=GUwXFkGIRGI