家雑感
from 2025-11-03
家雑感
岩山健一の告発を見る限り、素人が思う施工不良は現場では横行しているのだろう(期待値が高い)
職人は早く終わらせることにインセンティブがある
化粧板で覆われてしまえば内部を確認することは事実上不能となる
明らかな不良はともかく、ちょっとした不良の問題が顕在化するのは年単位で後になる
動画の中では「慣例として普通のこと」とクリティカルなことがないまぜにしてストーリーを作っているが、これはしょうがないと思うところと実際現実としてこれはダメだろう、という箇所もある
例えばコンセントからのすき間風は高機密住宅でなければ仕組み上普通にありうるんじゃないか?
適切な業者を選定し(おそらく価格も高くなる)、第三者機関を入れて各工程で検査をするのが良いのだろう
ハウスメーカーに頼むと業者は自分で選べない
工務店に直接頼むと上流工程に関して施主の責任がおそらく増える(指定しなければ期待と違った出来になる)
大工は設計や構造計算のプロではない
持ち家は物価高騰と金利上昇で厳しい
コストカットをするために賃金上昇を抑える→長期的には大工不足になるジリ貧状態
何も考えたくないならハウスメーカー一択だろう
規格化されているから大失敗の可能性は低いし、保証がある
建売はさらに規格化されているから施工業者の熟練度も上がっているはずで、失敗は少ないだろう
人が失敗するのは、新しいこと・複雑なことをやる場合であり、そのような要素が入れば入るほど失敗確率は上がるだろう
「一般的でない形状の注文住宅を実績がない場所に立てる」のは明らかに失敗確率が上がりそうだ
関わる人数がそれなりにいる。新しいメンバーとやることになると意思疎通がうまくいかずに失敗確率は上がるだろう
二階建ては2階に上がるのが面倒なので、余裕のある土地に平屋を立てたい
必然的にめちゃくちゃ稼ぐ or 地方に出ることになる
リフォームと新築は全然違う
建築基準法の改正があり、新築の住みやすさは上がっている(施工も異なる)
DIY大家の解体動画と、大工の新築現場の動画を見ると全然違うことがわかる
昔の家には断熱材がない。鋼製束もない。べた基礎もないし基礎から二階まで一本にするようなボルトも生えていない。樹脂アルミ複合サッシもない。根太レスでもない。給水管が樹脂管じゃない
今の家にないものもある
スペースの余裕がない。廊下がない。縁側がない
和室がない。やったことがない大工が増えているだろうからロストテクノロジーになりつつある。
土壁
今は断熱してエアコンと言う発想だが、昔は通気して風通しをよくして涼しくして、木を腐らせないという発想で建ってる。思想が全く異なる
日本は暑くなっているので現行の思想が強化されていくのだろう
https://gyazo.com/b504bd7b2cd28700dc8faab1abab25f7
気象庁 | ヒートアイランド現象
リフォームは昔の工法を継ぎ足してやり直す。性能は上がらない(性能を上げるものをリノベーションと定義する業者もある)
築古の床はシロアリにやられている
特に風呂場は木材がぐずぐず
水周りはシビアに施工しなければならない。ちょっとした穴や塗り残しから確実に雨漏りする
施工不良が目視で一発で見抜けるものではない
勾配をもうけて水はけをよくすれば、ダメージに気づかないこともある