子供の教育は費用対効果が高い
子供の教育は費用対効果が高い
過去50年の米国の公共政策を評価した最新の論文によれば、もっとも費用対効果が高いのは子供の教育と健康への投資
https://gyazo.com/c71430c50a348e598c56aa3578e088e2
出典が書いていない
中室牧子(慶應義塾大学 総合政策学部 教授。専門:教育経済学) "Cost effectiviness public policy child education"などで検索しても出ず、画像検索でも出なかった
だが過去50年の米国の133の公共政策を評価した最新の論文によれば、最も費用対効果が高いのは子供の教育と健康への投資だという
この出典はない
とりわけ幼少期の教育投資の収益率が高いことを示す研究は多いが、あまり知られていない。英国での研究によると、子供をもつ親は、子供の学齢が高いほど教育の費用対効果は高く、幼少期の投資とその後の投資は補完関係ではなく代替関係だと認識している。
親だけでなく幼稚園教諭・保育士・小学校教員ですら、幼少期よりももっと学齢の高い教育段階の方が重要だと考えている。筆者らの研究グループが関東のある自治体で幼稚園教諭・保育士・小学校教員を調査したところ、基礎学力の獲得に重要な時期は「高校」と答えた人が84.9%、人格形成に重要な時期は「大学・大学院」と答えた人が72.3%を占めた。
幼少期の教育投資の効果が特に大きいのは、貧困世帯の子供たちだ。このためノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン米シカゴ大教授は、貧困の世代間連鎖を食い止めるには、所得の再分配よりも、不利な状況にある子供の幼少期の生活を改善する「事前分配」の方が経済効率がよいと主張する。