喧嘩両成敗
なぜ「ロシアもウクライナも両方悪い」という議論が適切ではないのか。それは国際社会にもルールや規範があるから。ロシアの行動は、国連憲章2条4項の国際紛争解決のための武力行使を禁ずる国際法違反。ウクライナの行動は、同51条の個別的自衛権行使に基づくもの。国連総会も日本政府も、それに賛同。 とはいえ、もちろん、国際法は「白と黒」で分かれているのではなく、多くのグレーゾーンがある。また、冷戦後の30年間で、アメリカが国際法や国際的な規範を踏み躙るような行動を幾度もこない、アメリカへの不信感や、国際法の信頼性が大きく後退したのも事実だと思う。その隙間をついたのがプーチン。
理由の正当性を無視して、無許可の暴力を厳禁する制度
正義のためでも、無許可で刀を抜いたら処罰される
主に武士階級の常識だった。
とくに江戸時代初期~中期(17世紀~18世紀前半)の武士社会に強く根付いていた。
1615年「武家諸法度(元和令)」などで、喧嘩両成敗の原則が制度化