出版不況
率直にいうが、電子書籍が出てくるのは時代の趨勢だったし、そこで電子化推進したから書店が厳しくなった、というのは賛同しない。あまりに一面的だ。 携帯電話の登場とともにウェブに吸い取られていくのは長期的視点で見れば必然であり、その前に、書店からコンビニへの流通構造変化があった。それらのミックスから雑誌やコミックの流通が減り、それが産業構造を変えた。
駅などのキオスクが成立しなくなり、書店へ足を運ぶ習慣が減り、今度は雑誌の購読習慣が減ってコンビニにも影響が出た。
書籍との関係でいえば、それは雑誌に依存しなくても回る構造を作れるか、という話になるわけだが、それは1970年代からすでに難しいことだったわけで。
全部デジタルになるのがいいとは思わないし、書店は重要だと思うが、書店が厳しくなる構造は「電子化とは関係なくずっと続いてきた」と理解しているし、コミックへの電子化投資は大手だけがやってきたわけではない。
@mnishi41: もっといえば、初期の電子化推進に使われたコストなんて市場にたいした影響は与えなかった。そのこと自体は非常にアレな話でもう色々酷いエピソードはあるのだが、そもそも民間がガッツリお金をかけないと、市場は広がりはしない。広がった市場は「努力した企業」によるもの。