出力インピーダンス
かつてほとんどの一般製品用機器は感度を稼ぐためにハイ・インピーダンス(1k~)だったが、現在では業務用機器と同じロー・インピーダンス(100~600Ω)式が増えて来ている。マイクケーブルを付属品以上の長さに延ばす場合はロー・インピーダンスでないと雑音を拾って使えない場合がある。
等電圧ならインピーダンスが高いほうがノイズに弱いということかな?基素.icon
「ロー出し、ハイ受け」といって、アンプなどの入力側にはマイクの数倍から数十倍以上のインピーダンスが必要。これを逆にすると周波数特性、感度などに悪影響が出る。
ローインピーダンスで出すのはプリアンプ、ハイインピーダンスで受けるのはアンプ
アンプの電圧が稼げるメリットが有る
https://gyazo.com/73fe08b676b9780f032fb0490a26c271
例えば出力インピーダンス (R1) が 20Ωのプリ・アンプを、入力インピーダンス (R2)が 50kΩのパワー・アンプにつないだとします。プリ・アンプ内部で生じた 10vの信号は、20Ωと 50kΩで分圧されてパワー・アンプ内部に入っていきます。計算すれば 9.996v、つまりほぼ 10vですから、600Ωラインのように電圧レベルが半分になってしまうような無駄がありません。
もう一つ、「ロー出し/ハイ受け」にはメリットがあります。1台のプリ・アンプの出力を、2台のパワー・アンプに分岐して送りたいとします。2台のパワー・アンプの入力をパラレル(並列)に接続すると、プリ・アンプからみたパワー・アンプ側のインピーダンスは 50kΩ÷ 2で 25kΩになってしまいます。するとプリ・アンプ内部で生じた 10vは、20Ωと 25kΩで分圧されることになります。計算すると 9.992v、やはりほぼ 10vのままで変化がありません。
ロー出し、ハイ受けを破るとこうなる(実際の音で比較できる)