党議拘束
主に議会で採決される案件に対し、党全体の意思としてあらかじめ賛成するか反対するかを決めておき、所属議員の表決行動を拘束する。個々人の自由意志で賛否を表明することは容認しない。ひとつの政党が結束して行動するための手段として用いられる。
党議拘束への違反者への処分は、案件ごと政党によって異なるが、除名や党員資格停止などにおよぶこともある。
党議拘束は政党内部の規則によって定まるものであり、党則などによって明文化されている場合もある。
党議拘束が強い場合、与党の内部の意志決定が、事実上議案の行方を決める。このことから、議会での議論を形骸化させ、多数決で決める民主主義の根本理念から大きく矛盾する(どんな法案でも与党案なら可決、野党案なら否決される)との批判もある。帝国議会においては、尾崎行雄が党議拘束廃止論を唱えたことが知られる