二回試験
実施時期:司法修習の最後の時期、具体的には選択型実務修習を終えた後、11月下旬から3月頃にかけて実施されます。 試験内容:二回試験は、民事弁護、刑事弁護、民事裁判、刑事裁判、検察の5科目で構成されています。
試験形式:1日1科目で、試験時間は休憩時間も含めて7時間30分と長いです。
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合格発表:試験結果は、「優・良・可・不可」で評価され、1科目でも不可の評価があると不合格となります。
刑事裁判
無罪判決を書くと、ほぼ確実に落ちます。
修習生という立場では、思想的な問題は、とりあえず棚上げして、「どんなに無罪に見えたとしても、強引に」有罪判決を書いてください。
私が二回試験で不可になったのが検察です(翌年、合格しています)。もともと情報量の多さと独特な書き方から検察科目について強い苦手意識を持っており、本番では犯人性について丁寧に書きすぎてしまい、焦って犯罪の成否を書いていたら書き方が変だったため全て削除して書き直そうとしたところ、残り時間が全然なかったため、犯罪の成否を1頁半でまとめるために、証拠による事実認定を全て飛ばして証拠からダイレクトに構成要件要素を認定する(例えば、『放火あり(証拠)』)というあまりにも型破りな書き方をした結果、不可になりました。犯罪の成否のうち、一部について型破りな書き方をしても大目に見てもらうことができますが、最初から最後まで型破りな書き方をすると、不可になる危険が一気に高まります。
民事裁判で不可をもらってしまいました。敗因は一言で言うと、問題文の読み間違いです。
民事裁判で不合格になりました。最大の敗因は、事実認定の問題文を素直に読むことができず、せっかくの誘導も、「ひっかけではないか?」と思えて、ウラを読もうとして違う方向に行ってしまったことだと思います。
不合格科目は刑事裁判でした。敗因は証拠構造、直接証拠と間接証拠の区別という基本ができていなかったこと。刑裁では推認過程に飛躍がないようにすることが最も大切なのに、それがことごとくできていませんでした。