中央銀行と金融政策(2013)
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中央銀行と金融政策
熊倉 修一
熊倉 修一(くまくら・しゅういち) 1977年東京大学卒業、日本銀行に入行。札幌支店副支店長として北海道拓殖銀行の経営破綻処理に取り組み、考査役時代は大手・地方銀行の日銀考査を実施。わが国金融機関の経営構造に詳しい。2009年3月日銀を退職し、同年4月より現職。
2013/04/30
第Ⅰ部 金融政策の基礎
1 金融政策とは何か
1 日本銀行の歴史
2 日本銀行の組織
3 日本銀行の機能
第3章 中央銀行とは何か
1 中央銀行とは何か――バランス・シートから見る中央銀行
2 中央銀行と民間金融機関との違い
3 当座預金――取引における最大のポイント
第4章 発券銀行としての機能
はじめに
1 銀行券
2 経済の発展と銀行券の利用拡大
3 銀行券発行のプロセス
第5章 銀行の銀行としての機能
1 中央銀行と民間金融機関との取引関係
2 当座預金口座の諸機能
3 金融政策の場としての当座預金口座
4 3つの通貨と金融政策
第6章 政府の銀行としての機能
1 政府の経済活動と中央銀行
2 政府の経済活動と中央銀行当座預金
3 日本政府による外国為替市場への介入について
第7章 資金需給の判断とその調整
1 当座預金口座残高の増減とその理由
2 資金需給の判断とその調節
第8章 短期金融市場金利の決定
1 さまざまな金融市場
3 オーバーナイト取引金利水準はどのように決まるのか?
5 金融政策を決定する場
6 預金準備率と金融政策
第9章 政策金利と金利体系
2 政策金利の変更とイールド・カーブの変化
第10章 金利水準の変更と経済活動への影響
1 中央銀行の目的と金融政策の理念
2 激しい物価変動の弊害
3 金利水準の操作と経済への影響
4 金融政策のジレンマと中央銀行の独立性
第Ⅱ部 金融危機と金融政策
第11章 日本経済の歩んできた道――高度経済成長を経てバブル経済の発生へ
はじめに
1 第2次世界大戦の終戦から戦後復興へ
2 高度経済成長
3 バブル経済の発生
第12章 バブル経済の崩壊と不良債権問題
1 バブル経済の崩壊
2 不良債権問題の発生
3 不良債権と金融機関の経済破綻――金融危機の発生
第13章 ゼロ金利政策――その効果と限界
1 ゼロ金利政策への移行
2 ゼロ金利政策の狙い
3 ゼロ金利政策の効果と限界
4 円キャリー取引
第14章 量的緩和政策――その狙いと効果、そして限界
2 量的緩和政策の特徴
3 量的緩和政策の実際
4 量的緩和政策の狙いと限界
5 量的緩和政策の評価
6 リーマン・ショック以降の対応策――再び当座預金口座残高の漸増を経て包括的金融政策の実施へ
1 金融政策の目標とその達成手段
2 インフレ・ターゲット政策
3 インフレ・ターゲット政策への賛否
4 日米欧におけるインフレ目標導入の動き
5 日本におけるインフレ・ターゲット政策の導入
1 時間軸政策とは何か
2 中長期的な物価の安定について
3 時間軸効果がもたらしたもの
第17章 金融機関のプルーデンス政策と中央銀行
はじめに
1 金融機関のリスク
2 金融機関の倒産とその波及・連鎖の防止の必要性
4 金融機関のプルーデンス政策――事後的措置
5 自己資本比率規制
第18章 世界的金融危機と中央銀行の対応
1 世界的な金融危機の発生
2 金融危機発生の基本的な背景
3 各国中央銀行の対応策とその考え方
4 ユーロ危機とその背景
第19章 中央銀行の悩み――成熟経済社会における中央銀行政策の意義と限界