ワンオペ撮影の心得
コンテンツの大雑把なかたち
歩止まり
ワンオペは必然的にラン&ガンスタイルになる制約がある
これを確保できない撮影スタイルはNG
例えば
機材が重い
持ち歩かなくなる
機材を扱わずに練度が育たない
道具を持っていても使わなければ無価値
ワークフローが複雑になる
データマネジメントや編集の時間が長くなる
上記の観点を基本に機材を選定する必要がある。無理なものを無理にやろうとすると撮影に気を取られたり、編集に時間がかかり「コンテンツのかたち」が崩れてしまうし、歩止まりが悪くなる
機材を追加しても良い条件は次のようなものになるだろう
ワークフローが“楽になる”か?
コンテンツが“面白くなる”か?
どちらかが満たされない技術は導入する意味がない。
例えば
ワークフローが“楽になる例
現実にはワンオペではどうしても無理なことを技術で補える
どちらも満たさない例:単に画質が上がる
コンテンツの面白さへの影響はごく軽微であり、ワークフローはむしろ重くなる
機材の基本はiPhone
iPhoneは常に持ち歩き、数年ごとに買い替えによってカメラがアップデートする。これを使わない手はない。iPhoneでできることを基本とする
iPhoneでできない事と、機材追加(必然的にワークフロー追加)で起こる「コンテンツのかたち」の付加価値が上回るときに機材を導入するべきである
その技術は何を楽にするのか?そしてコンテンツはどう面白くできるのか?
ジンバル
楽になるもの
カメラワークを楽にする
トラッキング
地面スレスレのショット撮影を楽にする
その状態で姿勢を維持するのはつらい
面白くできるもの
画面に単調さを減らしてアテンションを稼げる
明確なカメラワークの目的がある時だけ限定的に使う演出用の特殊装置
以前は水平垂直を取る道具だったが、その段階では運用するほど必要ではなかった
ジンバルは手ブレを抑えるが、iPhoneの補正も十分の領域に達したので重さのネガティブのほうが上
360度カメラ
楽になるもの
撮影時にフレーミングを気にする必要がない
編集時にフレーミングを気にする必要があるということだが、AIによって軽減されつつある
面白くなるもの
撮影に集中せずとも“撮れ高が出る” → 歩止まり向上
コンテンツを撮るという意識なしに撮影を始めることが愚かであるが、日常をとるvlogの性質や面白さはそこにある
小さなアクションカメラ
楽になるもの
できない画角での撮影を可能にする
袋の中からのショット
天井からのショット
面白くできるもの
画面に単調さを減らしてアテンションを稼げる