ローリスクローリターンで大量に試行
安定した基盤を作るための方法
この基盤を成立させた上でリスクテイクする
こんなくじがあった時、どういう行動をとる?
1回しか引けない確率0.01%の1億円当たるくじ
100回引ける確率1%で100万円当たるくじ
単純な期待値は両方100万円
自分なら後者を引く
ほぼあたらない1億円ではなく、ほぼ確実に100万円をあてたい
状況による。例えば「すぐに1億円なきゃ死んじゃう」なら選択の余地はない
一発逆転で博打をするのではなく、ある程度見込みのある賭けに対して試行回数を増やすことで期待値に近づけていくという考え方
試行回数が増えないとダメ
自動化する
人を雇う
──経営で重視しているのはどのような点ですか。
言い方が難しいのですが、「なるべくもうかる商売をする」ということを意識しています。リクープラインを押さえた商売をする、つまり赤字にしないということです。
そのためには、麻雀に例えれば、トップを狙わずに2番手に位置し続けるということです。トップを取れなくても、負けないようにする。それには相手に振り込まず、良くても満貫(5翻)を狙うぐらいでいい。それを何年か繰り返していればおのずと一番になれるということだと思います。
──役満(13翻以上)狙いではないのですね。
よほどのことがない限り、勝負には出ません。満貫止まりでいいのです。その考えも、私の性質かなと思っています。
監督のときもリクープラインを常に考えています。唯一考えなかったのは、実写映画『式日』のときだけです。あれは当時の徳間(康快・徳間書店)社長が「これは商売抜きでいい」とおっしゃったので。
凡打を重ねる