ベンダーロックイン
日本って1990年代の途中までは内製で、それの嫌なところをいっぱいみて1990年代に外部依存の道を選んだ
オープン系で10年おきぐらいに技術を入れ替えていくのであれば、要員ごとバサッと入れ替えられるように中で人を抱えるのではなくベンダーに丸ごと頼んだ方がいいのではないか。折しもバブル崩壊後の不況期、固定費を変動費化したいという思いもあったでしょう。実際に蓋を開けてみると陳腐化したオープン系システムが塩漬けで残ったまま、法律上は契約を切ることができるけれども、データと業務を人質に取られて「ベンダーロックイン」されてしまった、コントロールを取り戻すためには内製に舵を切らなければならない、という訳でDXや内製への関心が高まっているのでしょう。
ベンダーロックインとは結局のところ、雇用し続けることのリスクをSIerに切り出したつもりがデータと業務を人質に取られて、手を切れなくなっている状態です。そして国が従業員を雇用し続けることを義務づけている以上、とても合理的な経済行動です。