パソコン通信
専用ソフト等を用いてパソコンとホスト局のサーバ(またはノード、ホスト)との間で、通信回線によりデータ通信を行う手法及びそれによるサービス
特定のサーバ(ホスト)とその参加者(会員)の間だけをつなぐ閉じたネットワークであったため、他のネットワークに接続するには一度接続を切る必要があった。
提携しているサーバ(「NIFTY-Serve」と「CompuServe」など)やインターネットに元のサーバに接続しながらアクセスする事が出来るサービスを提供しているサーバもあった。
マストドンみたいな
パソコン通信では、そのアクセスの方法やサービスは、プロバイダに依存します。例えば、パソコン通信Aのユーザが、パソコン通信Bへ乗り換えた場合、電子メール、BBSやアクセス用のソフトの設定をパソコン通信Bのものに変えなければならない場合があります。パソコン通信Bに移ったら、今まで慣れ親しんだソフト(例えばNIFTY-Serveの場合は専用の通信ソフトNIFTY Manager)の知識を全部捨てて、パソコン通信Bで新たにゼロから勉強し直すこともあるのです。
インターネットとパソコン通信の違い
パソコン通信では、ホストとクライアント間の通信が標準化されていない
インターネットはTCP/IPで標準化されている
パケットではなく回線交換方式。草の根を運営する個人の回線は1つなので、複数人同時アクセスができない
大手パソコン通信は各地にアクセスポイントを設けて、同時に何人もの会員が接続できたが、草の根BBSは電話回線1本であることも多く、1回線の場合、1人の会員がホストに接続していると他の会員はその間は接続不可能であったため、長時間の接続は控えるのがマナーとなっていた。
複数のユーザーが同時に接続するには、電話回線を複数契約する必要があり、複数回線ある草の根BBSは企業がバックについていたり、有料であったりしたところが多かった。1988年頃の『BBS電話帳』によれば、約4割の草の根BBSが複数回線で運営されていた
全盛期は1980年代後半から1990年代で、のちにインターネットが一般ユーザーに開放されたため、徐々に衰退していった