ジャンプの漫画学校
新人漫画家の発掘には手塚・赤塚賞をはじめとする各種漫画賞や編集部への持ち込み、全国各地に編集者が出向く出張編集部など、すでに様々な手法があります。
そのなかで新たに「学校」という形式を選択したのは、漫画雑誌の存在感が昔と少し変わってきていることが影響しています。ジャンプ各誌での連載希望者は依然として多いものの、漫画業界では昨今、持ち込みや賞への応募数が減ったりしているという声が聞かれるようになりました。50年以上の歴史を通して蓄積した漫画作りのノウハウをオープンにすることで、ジャンプの漫画誌としての存在感を示し、漫画家や漫画家を目指す方々にできるだけ還元していきたい、未来を担う漫画家がジャンプにこだわる旗印のような場所を作りたい、と考えたときに行き着いたのが「学校」でした。
全10回の講義では、編集者と漫画家、両方の視点からの幅広い知識を身につけてもらうことを重視しました。受講者はまず編集者から「キャラクター、企画、連載の作り方」などの基礎的な知識を学んだ後、ジャンプ作家からヒットに至るまでの貴重な体験談や発見などを聞き、再び編集者からジャンルごとのノウハウなどのレクチャーを受け、実践的な技術を身につけていきます。
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