ジオメトリ
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現在乗っている自転車のスタックとリーチを把握することにより、だいたいのサイズ感は同じにすることが可能です。
ジオメトリを見る上で、スタックとリーチは外せないポイントです。
ジオメトリは単体で見ても判断はできず、自分のやりたい事(レースなのかロングライドなのかなど)、現在乗っているフレームのサイズと比べてどうなのかを比較して決めていくことが重要です。
スペックの中で、唯一しっかりと見る項目がジオメトリです。「剛性○%アップ」だの「前モデルと比較して○km走行したときに○秒短縮できる」だのは僕は露ほども気にしませんが、ジオメトリはめちゃめちゃ気にします。というかジオメトリ表を見ないと怖くて自転車買えません。
フレームサイズが増えると金型が増える(生産の初期コストが増える)
フロントフォークのオフセット量を調整しているか統一しているか
カーボンで10サイズ以上を用意している
ピナレロ
コルナゴ
デローザ
フォークオフセットを3-4種類用意している
アンカー
昔は、サイズ選びの基準はシートチューブ長とトップチューブ長と言われましたが、現在は断然スタックとリーチ。スタックとは、BB中心からヘッドチューブ上端中心までの鉛直距離(下図Aの部分)。「BBに対するハンドルの高さ」が正確に分かります。
Aがスタック、Bがリーチ、Eがシート角(BB中心からシートチューブ上端に向けた直線Cと前後の車軸を結んだ直線Dが交わってできた角度)、Dがホイールベース Photo: Masahiro OSAWA
リーチとは、BB中心からヘッドチューブ上端中心までの水平距離(上図Bの部分)。「乗車したときのハンドルまでの距離」が分かる重要な寸法です。「トップチューブよりリーチを見ろ」と書いた理由は、同じトップチューブ長でも、シート角(上図CとDの交差した角度)によってリーチが変わってしまうからです。
自分に合ったスタック&リーチを把握しておけば、フレームサイズで迷うことは少なくなるでしょう。
ステムには適正長さというものがあります。ロードバイクなら、小さいフレームで80~90mm、大きいフレームで120~130mmが適正と言われています。あまりに短すぎるものや長すぎるものを付けると、ハンドリングが不自然になってしまいます。
清水の舞台から飛び降りて買ったハイエンドカーボンフレーム、いざ組んでみたら専用シートポストでどうしてもポジションが出ない、なんてマジで笑えません。だからシート角とシートポストの規格は非常に重要です。
父調整のためにシートポストがある
最近のカーボンフレームはこれらのジオメトリで走行性能を判断しづらくなっていると思います。BBハイトが低くてもシャープな加速をしてみせるフレームはたくさんあります。トレールが基準値から外れていてもナチュラルなハンドリングになっているフレームもあります。素材のポテンシャルと設計の良し悪しがジオメトリの微差を飲み込んでしまう時代。そういう印象です。
フレームより難しいのは、「個人の好み」という曖昧なファクターに、さらに曖昧な「フレームとの相性」というファクターがからんでくることです。どんなフレームに履かせるかでホイールの印象は大きく変わります。○○に付けると夢のようによく走るホイールなのに、△△に履かせるとギクシャクして全然ダメ、なんてことはざらにあります。
ただ目安として、マヴィックのキシリウム系、カンパニョーロのシャマル/ボーラシリーズ、フルクラムのレーシングゼロなど、王道・定番と言われるモデルはどんな人が乗ってもどんなフレームに組み合わせても外れにくいとは言えると思います。
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https://youtu.be/6XBh2TBcp1I
シートチューブ長(FS)
サイズ表記でのサイズはこれ
サイズの基準
ホリゾンタル
シートからハンドルまでの距離が決まる。合わないと
長いと状態が起きる
しなりが大きくなる(ダンパ)
レース向けは短い
7cmとか変わる
ヘッド角
寝ていると
フロントフォークがしなりやすくなる(ダンパ)
直進安定性が高くなる
ホイールベースが長くなる
立っている
レース施工
前傾姿勢
ハンドル位置が遠くなる
ハンドリングの反応が良くなる
シート角(SA)
立ってる:レース
8X
寝てる:ロングライド
ホイールベース(WH)
長い
直進安定性↑ 反応性↓
BB下がり