コンシューマー製品とプロ向け製品をできるだけ分けない
コンシューマー製品とプロ向け製品をできるだけ分けない
ユーザーに覚え直すコストを支払わせ、クリエイティブな側面に費やすべき時間を奪ってしまう
ヤード・ポンド法を使っている国がありますね。もしその国で科学者になったら、メートル法を途中から覚え直さないといけません。これはけっこう大変です。
私が望んでいるのは、機材について細かく考える必要がなくて、そんなことよりももっと大事な、クリエイティブなことを考えられる世界です。
...私は誰がどの機材を持っているかなんてどうでもよくなる状況が理想的だと思っています。安価で優秀な機材が世の中に溢れて、機材によって区別がつくようなことがない世界が望ましいと思っています。
昔、私がテレビ業界にいたときには、もし機材の選定を間違えたらそれだけでクビになりました。生き残るためには、機材について詳しくないといけませんでした。私はそれは正しくないと思います。
最初からプロ向けのツールが無料で使えていればプロになっても新しく機能を覚える必要はなく。クリエイティブな側面に注目できる
カメラや他の製品には、たとえコンシューマー価格であっても、妥協せずプロフェッショナルな機能を入れています。
...たしかに人々は「コンシューマー価格」を求めているかもしれません。でも機能も品質も劣悪な、おもちゃみたいな製品を求める人はいません。本当はプロフェッショナルな機能を求めているはずです。もし低価格の製品にプロフェッショナルな機能が入っていれば、プロのワークフローを誰もが学ぶことができます。