グローバルなプラットフォームと日本の漫画の性的表現
https://gyazo.com/ab35d3dbf2f049b31624660b7bcab08b
注意:この記事は性的表現があります
海外の性的コンテンツの考え方と日本の漫画文化の性的コンテンツの考え方は乖離が大きいので、たびたび問題になります。 具体例を見てみましょう。
エロマンガ先生VRがAppleの審査を通らなかった このアプリは、キャラクターごとに発売される予定だった。すでに発売していた別キャラクター(紗霧)のものもAppleにより削除された
Android版は大丈夫だった
リジェクト理由は「不快なコンテンツ」
ジャンプのお色気表現がApple/Googleにはねられた事例
AndroidとiOSがモバイルのプラットフォームを寡占しているので、ここにあわせた表現で出版する以外の選択肢はなくなってしまいます。
漫画「早乙女姉妹は漫画のためなら」がiPhoneからハブられて早数ヶ月
ようやく帰ってきたと思ったら、アニメ版テラフォーマーばりの修正かけられてた……
ブラウザ版も修正
これは配信のソースを1つしか設定できないからという技術的な問題だと思う基素.icon
ブラウザ版の修正がないものもあり(ブラウザ版とアプリ版見比べろと主張している人がいる)、環境によってだし分けているかもしれない
時間(深夜のみ無修正)で出し分けたらしい
Appleは24時間帯制なんじゃないの?基素.icon
43話は購入しないとわからないが、アプリにおいて全員に見られる状態と購入しないと見られない状態は取り扱いが違うはず
元絵は乳首が出ている
1-4話の無料版の範囲は多分無修正だった
アマゾンは独自裁量の検閲が厳しく、エロ作品は特に「コンテンツガイドライン」という規則で作品がブロックされる事が多いです。このガイドラインは不明瞭な点が多く、これを読んだだけでは何をしてOKで、何をしたらNGか、という肝心な点がよくわかりません。
ガイドラインを明確にすると微妙なラインをついてくるいたちごっこがはじまるので、こういったガイドラインはどの会社も曖昧で、なにかもめたらケースバイケースということが多そうです
他の作品を見てみると修正は大体「白塗りつぶし」で対処されています。また、明らかにロリな作品は登録すらできないという話もあります。(小説はOKらしい・・・)
つまりAmazonでのエロ表現は修正をきつくかける必要があるということです 修正の比較
このように、性的表現に関してはだいぶ考え方が異なります。
もっとも、国内でも雑誌は検挙されると性器の修正はきつくなりますし(そしてコミケなどの即売会の基準もきつくなる)、デジタルのプラットフォームも時々刻々と基準を変更しています。
2021/10/7 Amazonのエロ漫画排除?
新刊の半分が販売制限
基準がよくわからない
MUJINコミックス
仕入れで注文してくるが、審査部がはねる
売上トップでも150冊ぐらい
基素.icon
見たくない人には見えないようにすることは、見たい人が見れるようにするのと同じぐらい重要です
国内でも議論はあります
一方で、輸出する際によわいもの作ってるのはだめではという視点もあります。
関連
女学生:私はもう子どもではありません。試してみますか?
教師:まだダメです
女学生:いつまで子ども扱いするのですか?
教師:あなたを子どもとは思っていませんが、Kindle単行本が出た時にAmazonの一存で削除されかねないので…
女学生:国際プラットフォームは日本漫画の慣例が通用しないから嫌い
Venus of Willendorfの画像を削除
ウィーン観光局は大胆なPR戦略として9月、有料ソーシャルメディア「オンリーファンズ(OnlyFans)」にアカウントを開設した。10月中旬の時点ですでに数百人のユーザーが登録している。
ノルベルト・ケトナー(Norbert Kettner)局長によると、「芸術における検閲およびアルゴリズムやソーシャルネットワークの役割について議論を立ち上げること」が主な狙いだという。
美術館や博物館は「展覧会を宣伝しづらい」と不満を抱いており、それがヒントになったと局長は明かす。一部のソーシャルメディアのプラットフォームは、コンテンツがポルノか否かを判断する基準が非常に厳しいからだ。
美術館がBig techのプラットフォームに裸体をモチーフにした美術品が弾かれるのでOnlyFansにアカウントを作成した 裸体がいまだ論議の的であることは「おかしいし、ばかげてさえいます」と嘆くのは、ウィーン市内にあるレオポルド美術館(Leopold Museum)で広報を担当するクラウス・ポコーニ(Klaus Pokorny)氏だ。「裸体は極めて自然なはずなのに、全くそのように扱われていません」
同美術館は、20世紀初頭のオーストリアの画家エゴン・シーレ(Egon Schiele)の主要作品を収蔵していることで名高い。シーレの絵画はしばしば、ソーシャルメディアの検閲の網にかかっている。 同じくウィーンのアルベルティーナ美術館(Albertina Museum)では現在、イタリアの画家アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)の企画展を開催中だが、出品作のうち数点がいくつかのソーシャルメディアで「露骨」過ぎると判断された。
こうした事態のせいで、美術館や博物館は仕方なく別の選択肢を探しているとポコーニ氏は言う。
「私たちはオンリーファンズにアカウントを作る気はありませんでした。(中略)でも、そうすることにしたのは、よく知られた国際的なプラットフォーム、例えばティックトック(TikTok)やフェイスブック、インスタグラム(Instagram)に作品が受け入れられなかったからです」
人間の体に関するタブーについては「今も、100年前と全然変わっていません」とケトナー観光局長も言う。