アメリカの腐敗
2026-06-01 Learning from a Mentally Ill President
トランプが精神的に病んでいることはみんな知ってる。それ自体を嘆き続けるのも大事だが、問題はそんな人物を権力の座に就かせ、今も支え続けている「構造」の方だ、という話。
直接のきっかけは、トランプが250周年記念コンサートから多くのアーティストが降板したことに反応してTruth Socialに投稿した文章。「自分はエルビスより観客を集められる」「ギターなしで」「史上最高の大統領だという人もいる」——これを見てクルーグマンは「こいつを一人にしておけない、ましてや大国を任せられない」と率直に書いている。
誰も驚かないでしょ、という話でもある。ビリオネアたちも、2024年に免責判決を出した最高裁も、みんなこの男の正体を知りながら支持・後押しした。今さら彼らも足踏みしかけているかもしれないが、それでも庇い続けている。
具体例としてジェフ・ベゾスを挙げる。馬鹿じゃないはずなのに「第1期より成熟した」などという明らかな嘘をついてトランプに「正常性のお墨付き」を与えている。最高裁も一部はNOと言い始めているが、大勢としてはトランプに他のどの大統領にも認めなかった特別扱いを続けている。
なぜ彼ら(トランプ本人ではなく、彼を権力に置いている連中)がそうするのか?結局は金と権力だ。そしてそれが可能なのは、富が極端に少数の手に集中しているから——しかもその少数の多くが、反民主主義的で感受性に欠ける人間だったという話。
だから目標は二段構えだ。
①とりあえずトランプの牙を抜いて、次の2回の選挙で彼やその後継者に権力を握らせないようにする。
②それだけでは不十分で、アメリカ社会そのものの「大浄化(deMAGAfication)」が必要だ——第二次大戦後ドイツで行った「脱ナチ化(denazification)」という言葉に近い表現を使うのはやり過ぎではない、と書いている。
対象はMAGAのイデオロギーだけではない。これほどひどい事態を可能にした「巨大な権力・富の不平等という構造」全体を問い直す必要がある。
簡単ではないし、実現できないかもしれない。でも試みなければならない。なぜなら今起きていることは悪夢であり、進歩派が想像した最悪より、良心のある保守派が想像した最悪より、さらに悪い現実だから。
最後の一言:「この瞬間を白塗りにして忘れてはいけない。今の事態はアメリカの多くの力が向かっていた先であり、トランプを排除するだけで終わらせれば、また繰り返す」。