それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史
ラッセル・カークなど米国保守思想の専門家として知られる。
1976年 共同通信社入社
神戸支局、大阪社会部、外信部、ワシントン特派員(1988年-1991年)、ジュネーブ支局長を経て、2002年8月から2005年7月までワシントン支局長(8)。その後、一般社団法人共同通信社論説委員長・特別編集委員や公益社団法人日本記者クラブ理事(9)、朝日新聞社「編集権に関する審議会」審議委員、同「報道と人権委員会(PRC)」委員(10)を歴任した。
トランプを生み出したアメリカの病とその原因を探らなければ始まらない。
そうして「絶望している国(人々)」がトランプを生んだのである。トランプが格差を生んだのではない、格差がトランプを生んだのだ。
選ばれたトランプはさらに格差を拡大する政策をやってるから、破滅するまで解決しないんじゃないの?基素.icon
思想史から捉える
共同体主義・家族主義の回帰
序 論 それでもなぜ、トランプは支持されるのか
第Ⅰ部 トランプ政権誕生の思想史
忘れ去られた異端者らの復権――トランプ政権誕生の思想史/ジェームズ・バーナム思想とトランプ現象/よみがえる「美しき敗者たち」
第Ⅱ部 現代アメリカの思想潮流
保守思想とアメリカ政治の現在――ポピュリズムとの相克/トランプ政権の外交思想を考える/トランプ政権を取り囲む思想潮流
第Ⅲ部 地殻変動の後景
福音派はなぜ政治を動かせるのか――アメリカの「政教分離」が意味するもの/アメリカ白人社会の格差と病――『絶望死のアメリカ』など/ハイデガー「技術論」でアメリカ公共宗教を読み直す――『「ポスト・アメリカニズム」の世紀』/トランプ現象は終わらない――建国にさかのぼる孤立主義
アメリカに吹きすさぶポリコレの嵐/『ニューヨーク・タイムズ』が突き進む歴史歪曲/国民を分断する歴史教育と左翼意識の「目覚め」
第Ⅴ部 思想の地政学
バイデン政権が抱えた課題/ウクライナ侵攻の「思想地政学」
第Ⅵ部 思想家ラッセル・カーク再考
『保守主義の精神』出版七〇年とアメリカの分断/保守思想家ラッセル・カークと「死者たち」/近代に見失われた共時性が貫く共同体/E・マクレランと江藤淳の『こころ』