eMarker
USB規格では、Type-Cケーブルが3Aを超える電流をサポートする必要がある場合、あるいは、Type-Cケーブルがフル機能のケーブルの場合、つまりケーブルがUSB 3.1 Gen. 1またはGen. 2のどちらかの信号をサポートしている場合にはケーブルにこのeMarkerというICチップを搭載することが必須とされています。
改竄される
そのeMarkerですが、残念ながらeMarkerが返してくるID情報を調べても、現在では、他社のID情報をコピーして不正使用する「偽造品」が存在することもあるそうです。
そこで、USBの規格標準化団体USB-IFでは、USB PDにおける機器間認証「C-AUTH」という仕組みもオプションとして用意しています。これは、インターネットでの、たとえばSSLサーバー証明書の基礎などともなっている「PKI(公開鍵暗号基盤・Public Key Infrastructure)」を採用したもので、他メーカーのeMarkerデータの盗用や改ざんを防げるようになります。