VRChatのアバター盗難
なんだかおかしいぞ」という話題がちらほら出始めたのは15日頃だが、ツール自体は12日にアップロードされていたようだ。これは誰でもダウンロード可能だったのですぐさま悪意あるユーザーに普及し、1月後半以降はウガンダナックルとともにスクリプトキディたちが跋扈することになった。
このハックツールにはいろいろな機能があったが、他プレイヤーの描画処理に負荷をかけてクラッシュさせるなんてのはプログラムを再起動すれば済む話なのでたいしたことはなかった。
最も問題だったのはアバター盗難である。このときの機能は単にアバターIDを取得してそれを(台座アバターのように)流用するものでしかなかったが、アバター自作勢にとっては死活問題だった。彼らにとってアバターとは自分の分身であり、この仮想世界における自身のアイデンティティそのものだ。それを悪意あるユーザーに勝手に使われるというのは耐え難いものがあった。
さらにこのハックツールでは自分のネームタグを書き換えることが可能だったので、前述のアバター盗難と組み合わせて、完全に別人になりすますことができた(メニューから確認すれば本当の名前がわかるが)。その状態で暴言を吐いてまわり、対象ユーザーの評判を落とそうとしていた悪質なスクリプトキディもいたようである。
このような状況の上、オンラインユーザーの増加にともなってサーバーの不調も頻発しており、2018年1月はVRChatにとって混迷を極めた時期だった。運営チームも奮闘してはいたが焼け石に水で、少しマシになったかと思えばまた新しく悪質なユーザーが流入し、また場が荒れ……の繰り返しだった。
実際にあった人の声
VRChatに上がっているデータ情報だけ取られる感じ。
FBXデータとUnityのデータまで盗られる訳じゃないから、私はびっくりしたけど割りと楽観的に考えてるー。
アップしたID消せば消えるからネ