SoftEther
2003年に経済産業省が配布停止要請
なんで配布停止要請をされたのかと言うと、VPN性能が強力すぎるじゃないか、簡単すぎて危ないんじゃないか、自治体でちょっと使ってみたら一方向性ファイアウォールを貫通して危ないじゃないか、ということでいったん配布を停止しましょうということになったんです。
しばらくすると、「この強力で使いやすいということはいいんじゃないか」ということになりまして、3年後に経済産業大臣表彰というのを受賞しました。
独自の研究を行う中で、ネットワークの混雑などの問題をたびたび引き起こしたが、大学側は「また変な通信実験をしているのだろう。仕方ない……」と黙認してくれたという。
登氏は学内での実験では満足できず、つくば、水戸、銀座、渋谷、丸の内、大手町、池袋のNTTビルに自前のネットワーク設備をコロケーションし、独自の実験用IP網を構築した。自前の広域網ということもあり、実験を自由に行えることから、街中でも数々の“遊び”を実施。実験のコストは、学内スタートアップとして起業したSoftEtherから得る利益でまかなった。