SPH法
Smoothed Particle Hydrodynamics
SPHは1977年のGingoldとMonaghanによる天体物理のシミュレーションに関する論文が起源とされており、手法の名前もこの論文が元となっている。しかし、この論文の謝辞でも述べているようにSPHの離散化はLucyのアイディアであり、Lucyも同年に少し遅れて同様の離散化を用いた論文を公開している
SPH 法は、運動量保存則、エネルギー保存則などを表わす偏微分方程式をKernel積分式によって近似的に解く
SPH 法は格子ベースの Lagrangian 法では難しかった超大変形問題を扱うことが可能
Lagrangian法(差分法)の欠点
偏微分方程式を空間格子をもちいて積分する差分法などの格子ベースの方法では、隣接する粒子はそのまま固定され続ける
格子ベースの空間導関数の近似を用いるためこうなる
SPH 法:内部にランダムに分布した点(粒子)より近似関数の構築を行う
SPH 法では評価点である粒子がランダムに分布し時間発展にしたがって移動する