SCRAP
3つくらい自分で決めた軸があるんですけど、
①「謎解きじゃない物語体験」
もちろんSCRAPといえば「謎解き」なわけですが、中には謎解きよりも物語要素が強い公演も沢山生まれてきています。そんな中「謎解きメインじゃない物語体験」という方向があるのではないかとずっと思っていて、自分としても試行錯誤を続けてきました。今後はそこに注力し、具体的にはイマーシブシアターなどの物語重視の体験型イベントを作りたいと考えています。謎解きを作るのも好きなんですが、謎解きが作れる素晴らしいディレクターはSCRAPにはたくさんいるので、自分はそっちにチャレンジしてみようかなと。 ②「場所に掴われない物語体験」
この6年間くらいずっと「道玄坂ヒミツキチラボ」「東京ミステリーサーカス」という施設のための公演を作ることが多かったので、店舗ありきじゃなく、出会った場所から発想したり、あるいはイベントという形に捉われない作品の可能性をもっと追求してみたいなと思っています。例えば、アマゾンで注文したら届くデリバリー型の「ミステリー」とかあってもいいんじゃないかとか。青春体験を実際の学校を舞台に作ってみたらどうかなどを日々考えています。
③「日常が楽しくなるような物語体験」
SCRAPのリアル脱出ゲームって、ある意味で非日常な体験を求めに来てくれるお客さんが多いと思うんですけど、もっと日常の中に秘密の入り口があったり、例えば「食べる」という行為にもっと直接的にかかかる体験だったりを作りたいです。
去年ひっそりと、謎を解いた人しかたどり着けない秘密の喫茶室を作ったのですが、そこに辿り着いてくれたお客さんの驚きと嬉しさ混じりの顔が忘れられません。事業として成立させるにはかなり難しい部分もあるのですが、沢山の人をあの顔にさせるために頑張りたいと思っています