OnlyFansが性的コンテンツ規制(2021年8月)
2021年8月19日 性的コンテンツを規制する方針
OnlyFansは、新型コロナウイルスのパンデミックにより収入を断たれたポルノ女優やストリッパーが、ポルノを直接販売できるサービスとして人気を博したSNSでしたが、2021年8月19日に「ポリシーを変更して露骨に性的なコンテンツを禁止する」と発表しました。OnlyFansのティム・ストークリーCEOは、方針転換の理由について「一部の銀行がクリエイターへの送金を停止したため」と説明し、不本意ながらポルノ排除に踏み切らざるを得なかったことを明かしています。 OnlyFansがポルノ排除に踏み切ったことに対して、OnlyFansで性的コンテンツを販売するなどして生計を立てていたクリエイターやセックスワーカーからは不安や非難の声が上がりました。
性産業の従事者で組織された組合であるAdult Performers Actors Guildの会長で、自らもベテランAV女優だというアラナ・エヴァンス氏は、ニュースサイトのAxiosに対して「反ポルノ団体や人身売買防止団体がポルノ排除を推進していますが、かえって人身売買を増やすことになるでしょう」と述べています。 2021年8月25日 性的コンテンツを禁止する計画の実施を見合わせると発表しました。
「ポルノ規制は提携先の銀行の意向」だということが判明した翌日の8月25日に、OnlyFansがTwitterに「私たちは、多様なクリエイターのコミュニティをサポートできるとの確証を得たので、10月1日に予定していたポリシーの変更を取りやめます。OnlyFansは今後も、インクルージョンの精神に基づき、すべてのクリエイターが安心できる場所を提供してまいります」と投稿し、性的コンテンツを規制する計画を撤回することを発表しました