JUNET
時系列に書かれ、論文がリファーされている
今日インターネットと呼ばれているネットワークの日本における実質的な起源。 電話回線を使用して、主として UUCP によるバケツリレー方式で、電子メール・ネットニュース等の情報交換を行うシステムであった。 インターネットに先駆け、組織や端末の表記・識別に有用な、ホスト名部分を活用した「階層型ドメイン名」でのアドレス表記を採用したことが特筆される。
1984年9月に、村井 純が個人的なデータの移動のために双方の大学に許可を得ることなく慶應義塾大学と東京工業大学を接続。 JunのnetworkだからJUNET?
1984年10月に東京大学が加わり、実験ネットワークとして運用を開始した。その後多くの大学や企業の研究機関が参加し、最終的には 600 以上の組織を結ぶネットワークになる。
JUNET 終了後のドメイン名割当て機能は JNIC(後の JPNIC)に移管した 俺33歳とかだからね、インターネットつないでたとき。インターネットっていう、つまりそれまでは電話と電話をつなぐみたいな話は、国と国がトップ・トップでやるような話で、それを33歳の若者が勝手にアメリカとつないじゃったんだよな、世界と。こんなもの、政府が関与しないでそんなことやって国際問題になったらどうするのよ、みたいな心配をみんなしていて。それでそのときに俺がアメリカ行って、こいつのオフィスのところで「つなぐぞー」っていうのをやっていたけど、「ところでさ、これつながって上手くいっても日本の奴みんな心配してて、東大助手の若造が世界をつなぐみたいなことやってて、こんなこと許されるわけないってみんな言うんだよね」って言ったら、こいつが3分いなくなって、National Science Foundationのレターヘッドでこのメール書いてきたの。
「Dear Dr. Murai, In light of our discussion this afternoon, on behalf of NSF it is a pleasure to grant internet access to the Japanese IP community. Sincerely, Stephen S. Wolf Division Director」
(会場拍手)
村井: これを3分で書いてきて、「Jun. Does it help?」。このスピーディーな…。額に飾ってあるよ、今。これを持って帰って東大に戻ってきて、「分かるこれ? 分かる? National Science Foundation、アメリカの政府の正式なグラントだよ?」みたいな。どうして権威に頼るんだよっていうことも、でも権威にも簡単に突破できるんじゃない? みたいなところも、しかもフェイクじゃないからね、これ。まあ、そんなんで。
NSF